「Azure IoT Hub C SDK」が「iOS」を正式にサポートするようになり、同SDKの全機能がiOSアプリで直接利用できるようになった。
Microsoftは2018年4月23日(米国時間)、「Azure IoT Hub C SDK」を「iOS」プラットフォームに移植し、リリースしたと発表した。iOSプロジェクトを「Swift」「Objective-C」のどちらで作成していても、「Azure IoT device SDK」「Azure IoT service SDK」を直接利用して、iOSデバイスをIoTデバイスに変身させることが可能になったとしている。
SDKは、iOS用として広く普及したパッケージ管理ツール「CocoaPods」で入手でき、ソースコードはGitHubで公開されている。
iOSデバイスは従来、IoTデバイスとは考えられていなかったが、このところIoT分野で注目されるようになってきている。Microsoftは、プレビュー段階で行った顧客からのヒアリングで得た利用シナリオとして、以下を挙げている。
Azure IoT Hub C SDKは、各種プラットフォームへの移植性を高めるために、C99で書かれている。iOSへの移植により、C SDKの全ての機能がiOSアプリで直接利用できるようになっており、その中には、MicrosoftがサポートしているAzure IoT Hubの機能や、ネットワークの信頼性を確保するための再試行ポリシーなど、SDK固有の機能が含まれる。
今後はiOSのリリースごとにAzure IoT Hub C SDKのテストが行われる。また、Microsoftのテストスイートには単体テスト、統合テスト、エンドツーエンドテストの各ツールが含まれており、いずれもGitHubで公開されている。「Azure IoT Hub Device Provisioning Service SDK」も、近いうちにiOSで利用できるようになる。
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