Windows 10の[カレンダー]アプリの基本的な使い方TIPS 8本Tech TIPS

Windows 10に標準搭載されている[カレンダー]アプリの基本的な使い方を紹介する。Googleカレンダーなどとも同期できるので、仕事用とプライベート用などに分けて管理している人は便利に使えるはずだ。

» 2018年08月24日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象:Windows 10


 Windows 10には標準で[カレンダー]アプリが搭載されており、スケジュール管理が簡単に行える。またカレンダーを共有することでイベントへの招待なども行える。ただし、本稿では単独で[カレンダー]アプリを使用する場合の基本的なTIPSを紹介する。

カレンダー(予定表)を有効にする

 ローカルアカウントやドメインアカントなどでサインインしている場合、[カレンダー]アプリを起動すると、[追加したアカウント]ダイアログが表示され、カレンダーが表示されない。ここで、[予定表へ移動]をクリックすれば、カレンダーが表示される。

 ただし、このカレンダーに追加した予定などはローカルに保存されるため、他の人などとの共有が行えない。クラウドサービス上のカレンダーと同期し、他の人やスマートフォンのカレンダーアプリなどと同期したい場合は、[アカウントの追加]をクリック後、指示に従ってMicrosoftアカウントなどを追加すればよい(後述)。

カレンダーを有効にする(1) カレンダーを有効にする(1)
[カレンダー]アプリを起動すると、[追加したアカウント]ダイアログが表示される。ここで、[予定表へ移動]をクリックすれば、カレンダーが表示される。
カレンダーを有効にする(2) カレンダーを有効にする(2)
ローカルアカウントのカレンダーが表示される。ここに入力した予定は、ローカルに保存され、他の人などとの共有などは行えない。

予定を設定する

 Windows 10の[カレンダー]アプリに予定(イベント)を入力することで、登録したイベントが近づくと自動的にデスクトップ画面にトースト通知を表示させることなどが可能だ。

 予定を入力するには、[スタート]メニューを開き、[カレンダー]タイルをクリックして、[カレンダー]アプリを起動する。日付をクリックし、イベント名と時間、場所を入力すると、予定が入力できる([詳細情報]リンクをクリックすると、イベントの説明などの入力も可能)。

 また、作成した予定をドラッグ&ドロップすると移動させることも可能だ。ただし、移動可能なのは同じカレンダー内だけで、他のカレンダー(Outlook.comからGoogleカレンダーなど)への移動は行えない。

予定を設定する(1) 予定を設定する(1)
予定を入力したい日にちをクリックすると、ポップアップダイアログが表示されるので、そこにイベント名や場所などを入力する。
予定を設定する(2) 予定を設定する(2)
時間や備考などを追記したい場合は、ポップアップダイアログの[詳細情報]をクリックし、この画面を表示させて入力する。

 予定の時間が近づくと、下画面のようにWindows 10のデスクトップ画面右下にトーストで通知が表示される。これにより、会議に遅刻するなどを防ぐことができる。

カレンダーによる通知表示 カレンダーによる通知表示
予定の時間が近づくと、トーストで通知が表示される。

日本の祝日を表示する

 デフォルトでは、祝日が設定されていないが、[カレンダーの追加]をクリックし、[カレンダーの追加]ダイアログで「日本」にチェックを入れれば、日本の祝日が表示されるようになる(他の国の祝日も表示可能)。

日本の祝日を表示する(1) 日本の祝日を表示する(1)
[予定表の追加]をクリックすると、各国の祝日が表示できる。
日本の祝日を表示する(2) 日本の祝日を表示する(2)
カレンダーに表示したい国を選択する。
日本の祝日を表示する(3) 日本の祝日を表示する(3)
日本の祝日がカレンダーに表示された。

カレンダーの表示(ビュー)を日/週/月/年単位に切り替える

 カレンダーの表示(ビュー)はデフォルトでは月単位の表示となっている。これを変更したい場合は、画面上部の「日」「週」「月」「年」をクリックすればよい。

カレンダーの表示を変える カレンダーの表示を変える
上部の「日」「週」「月」「年」をクリックすることで、カレンダーの表示を変えることができる。

 年単位の表示にして、詳しく見たい月をクリックすれば、その月が月単位で表示される。2年前の予定を確認したい、1年後の予定を追加したい、といった場合、矢印で月を送るよりも素早く目的の月に移動できる。

 また月表示にすると、「今日」が一番上の週になるようにカレンダーが表示される。これを1日が一番上の週に表示されるようにするには、「2018年8月」といった年月表示の左側にある[↑][↓]をクリックして月を一度移動させて、戻せばよい。

 「今日」を一番上の週にしたい場合は、[今日]をクリックすればよい。

「月」表示の第一週を変更する 「月」表示の第一週を変更する
「月」表示にした場合、「今日」がカレンダーの第一週になるように表示される。その月の「1日」を第一週にしたい場合には、年月表示の左側にある[↑][↓]をクリックして月を一度移動させて、戻せばよい。

週の最初の曜日を変更する

 カレンダーを「月」ビューにした場合、週の先頭を「日曜日」にするか、「月曜日」にするか、好みの分かれるところだろう。一般には「日曜日」を週の先頭にするケースが多いようだが、「月曜日」や業種によっては他の曜日を先頭にした方が仕事の予定が見やすい場合もあるだろう。そのような場合、[カレンダー]アプリを設定し、週の先頭を変更すればよい。

 それには、[カレンダー]アプリを起動し、左ペインにある[歯車(設定)]アイコンをクリックする。[カレンダー]アプリの右側に[設定]ペインが表示されるので、ここの[カレンダーの設定]をクリックし、「週の最初の曜日」のプルダウンリストで曜日を選択すれば、その曜日がカレンダーの最初に表示されるようになる。

週の最初の曜日を変更する(1) 週の最初の曜日を変更する(1)
[歯車(設定)]アイコンをクリックして、[設定]ペインを開く。[設定]ペインの[カレンダーの設定]をクリックすると、週の最初の曜日が設定できる。
週の最初の曜日を変更する(2) 週の最初の曜日を変更する(2)
「週の最初の曜日」のプルダウンリストを開き、先頭にしたい曜日(月曜日など)を選択する。
週の最初の曜日を変更する(3) 週の最初の曜日を変更する(3)
カレンダーの表示が変更され、週の先頭が「月曜日」になる。

Microsoftアカウントのカレンダーを追加する

 Windows 10で、サインインするアカウントとしてMicrosoftアカウントを設定するなどすると、自動的にMicrosoftアカウントで設定されているカレンダーが追加される(Outlook.comなどのMicrosoftのメールサービスを使ったMicrosoftアカウントの場合。会社やISPなどのメールアカウントをMicrosoftアカウントにしている場合は、自動的に追加されない)。

 このカレンダーは、クラウドサービスの「Outlook.com」と自動的に同期されるため、別のPCやスマートフォンでも同じMicrosoftアカウントを使うことで[カレンダー]アプリ(スマートフォンの場合は[Outlook.com]アプリ)で予定の確認や編集などが行える。

Microsoftアカウントのカレンダーを追加する Microsoftアカウントのカレンダーを追加する
Microsoftアカウントを設定するなどすると、自動的にMicrosoftアカウントのカレンダーが追加される。

GoogleカレンダーやiCloudのカレンダーを追加する

 仕事用の予定はWindows 10上のカレンダー、プライベートの予定はGoogleカレンダーといったように、複数のカレンダーサービスに分けて予定を管理している場合、新しい予定を入れる場合にそれぞれを確認しないといけないので面倒だ。このような場合、Windows 10の[カレンダー]アプリに同期させて、両方の予定を確認できるようにするとよい。

 [Windowsの設定]−[アカウント]の[メール&アプリのアカウント]画面の「アカウントの追加」または[カレンダー]アプリの[歯車(設定)]アイコン−[設定]ペイン−[アカウントの管理]−[アカウントの追加]をクリックすると、[アカウントの追加]ダイアログが表示される。

Googleカレンダーを追加する(1) Googleカレンダーを追加する(1)
[Windowsの設定]−[アカウント]の[メール&アプリのアカウント]画面の「アカウントの追加」をクリックする。

Googleカレンダーを追加する(2) Googleカレンダーを追加する(2)
[カレンダー]アプリの[歯車(設定)]アイコン−[設定]ペイン−[アカウントの管理]をクリックする。
Googleカレンダーを追加する(3) Googleカレンダーを追加する(3)
[アカウントの管理]の[アカウントの追加]をクリックする。

 ここで、「Google」または「iCloud」を選択して、それぞれのアカウントのメールアドレスとパスワードを入力するなどすれば、[カレンダー]アプリとGoogleカレンダー/iCloudカレンダーが同期されるようになる。

Googleカレンダーを追加する(4) Googleカレンダーを追加する(4)
同期したいカレンダーサービスを選択する。ここでは「Google」を選択し、メールアドレスとパスワードを入力して、Googleサービスへのアクセスを許可する。iCloudの場合も同様の手順でカレンダーを同期できる。
Googleカレンダーを追加する(5) Googleカレンダーを追加する(5)
Googleカレンダーが同期され、Googleカレンダーに入力されていた予定が[カレンダー]アプリに表示される。

カレンダーに追加したアカウントを削除する

 [カレンダー]アプリに追加したGoogleアカウントなどが不要になった場合、[カレンダー]アプリの[歯車(設定)]アイコン−[設定]ペイン−[アカウントの管理]をクリックし、削除したいアカウントを選択後、表示されたダイアログの「アカウントの削除」をクリックすればよい。確認画面が表示されるので、[削除]ボタンをクリックすれば、アカウントが削除され、そのアカウントのカレンダーが表示されなくなる。

カレンダーに追加したアカウントを削除する(1) カレンダーに追加したアカウントを削除する(1)
[カレンダー]アプリの[歯車(設定)]アイコン−[設定]ペイン−[アカウントの管理]をクリックする。ここで、削除したいアカウントを選択する。
カレンダーに追加したアカウントを削除する(2) カレンダーに追加したアカウントを削除する(2)
[アカウントの設定]ダイアログが開くので、「アカウントの削除」をクリックする。
カレンダーに追加したアカウントを削除する(3) カレンダーに追加したアカウントを削除する(3)
削除するアカウントを確認して、[削除]ボタンをクリックするとアカウントが削除され、そのアカウントの予定が[カレンダー]アプリ上から消える。

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