連載
» 2018年10月02日 05時00分 公開

VS CodeとPHPとIISでアプリ開発:準備編.NET開発者のためのPHPアプリお手軽開発入門(2/2 ページ)

[かわさきしんじ,Insider.NET編集部]
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初めてのPHPアプリ(2回目)

 本連載では、C:\project\vscphpwebappsディレクトリ以下にサブディレクトリを毎回作成して(今回はvscphpwebapps_01ディレクトリ)、そこでPHPアプリを作成し、前述のPHP Server拡張機能でローカルにテストを行ったものを、Deploy (Reloaded)拡張機能を使って、IISの仮想ディレクトリへとデプロイするような構成とする(デプロイといっても、ディレクトリ間のファイルコピーでしかないが)。なお、以下の内容は「VS CodeからPHPアプリをローカル実行/デプロイ!」と重複するところが多いので、簡単な説明とする。詳しくは前掲のリンクを参照されたい。

 ここでは先ほど、仮想ディレクトリ(の物理パスとなる「C:\websites\vscphpwebapps_01」)にテスト的に作成したindex.phpファイルを、開発に使用するディレクトリに作成し直す。これをほんの少しだけ修正して、PHP Serverで実行→IISへデプロイという手順を確認してみよう。

 以下は、C:\project\vscphpwebapps\vscphpwebapps_01ディレクトリにindex.phpファイルを作成し、VS Codeで開いたところだ(ファイルの内容は先ほどと同一)。

VS Codeでindex.phpファイルを開いたところ VS Codeでindex.phpファイルを開いたところ

 赤い波線(下線)は先に述べたphpcs拡張機能によりエラーと判断されたものだ(改行コードがCRLFであること、プログラムにコメントが含まれていないことがエラーと判定されているので、ここでは無視する)。

 これを次のように変えてみよう。

<?php
  echo "Hello PHP";
  phpinfo();


「Hello PHP」と出力するコードを追加

 コードを修正したら、VS Codeの右上にある[PHP Server: Serve Project]ボタンをクリックする。

ローカルにPHPコードを実行 ローカルにPHPコードを実行

 すると、以下の画像のようにPHPの設定情報の前に「Hello PHP」と出力されるようになる(当たり前だ)。背後にあるブラウザでは「Hello PHP」という出力がないこと、アドレスバーに表示されているURLが異なる点に注目されたい。

IISでホストされているPHPアプリと、VS CodeからホストしているPHPアプリ IISでホストされているPHPアプリと、VS CodeからホストしているPHPアプリ

 なお、VS Codeから起動したPHPサーバを停止するには、コマンドパレットから[PHP Server: Stop]を選択する。

 これをIISの仮想ディレクトリにデプロイするには、VS CodeのDeploy (Reloaded)拡張機能を使用するが、そのためにはワークスペース設定(開いているフォルダごとにVS Codeの動作を切り替えるための設定)を行う必要がある。これには、[ファイル]メニューから[基本設定]−[設定]を選択して「設定エディタ」を開き、検索ボックスに「deploy」などと入力して検索を行う。また、検索ボックスの直下にあるタブからは[ワークスペースの設定]を選択する。

設定エディタ 設定エディタ

 この項目は設定エディタでは編集ができないので、[settings.json で編集]リンクをクリックすると、settings.jsonファイルが開かれるので、以下を記述する。

{
  "deploy.reloaded": {
    "targets": [
      {
        "type": "local",
        "name": "deploy to my website",
        "description": "deploy to xampp htdocs",
        "dir": "C:\\websites\\vscphpwebapps_01"
      }
    ],
    "packages": [
      {
        "name": "sample package",
        "description": "sample",
        "files": [
          "**/*.php",
          "**/*.html"
        ],
        "exclude": [
          ".vscode/**"
        ]
      }
    ]
  }
}


IISの仮想ディレクトリへPHPコードをデプロイするための設定

settings.jsonファイルに上記設定を記述したところ settings.jsonファイルに上記設定を記述したところ

 なお、上で設定している内容については「VS CodeからPHPアプリをローカル実行/デプロイ!」か、より詳しくはこの拡張機能のWikiページを参照されたい。取りあえず、dir項目を自分が設定した仮想ディレクトリの物理パスにすることと、バックスラッシュはエスケープすることの2つを覚えておけばよいだろう。部内向けWebサーバがあるのであれば、前掲のWikiページを参考にsettings.jsonファイルを編集してほしい。

 以上の設定を行い、コマンドパレットから[Deploy Reloaded: Deploy]コマンドを実行し、続けて表示されるダイアログで[Package]を選択すれば、IISへのデプロイが実行される。

[Deploy Reloaded: Deploy]を選択
[Deploy Reloaded: Deploy]を選択
[Package]を選択して、デプロイを実行
[Package]を選択して、デプロイを実行

「初めてのPHPアプリ(2回目)」のIISへのデプロイ


 これで「localhost/vscphpwebapps_01」をブラウザで開くと、修正後のページが出力されるようになる。


 今回は「VS Code+PHP+IIS」という組み合わせでアプリを開発するための前準備を行った。次回は、C#やVBを既に使いこなしている方に向けて、PHPの構文を駆け足で紹介していくことにしよう。

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