Dell EMCは、ハイブリッドクラウドやモダンデータセンター向けの製品ポートフォリオを拡充した他、VMware製品との統合強化を発表した。
Dell EMCは2018年11月6日(スペイン現地時間)、製品ポートフォリオの拡充に加えてVMware製品との統合強化を発表した。
顧客がモダンデータセンターやハイブリッドクラウド環境においてオペレーションの自動化を推進できるよう支援することが狙いだ。企業がイノベーションを加速し、業務を簡素化し、ITトランスフォーメーションの取り組みを進めるために利用できる新機能を提供するとした。
データセンター内外において、アプリケーションワークロードが生み出すデータ量が増加しており、これが自動化とネットワーク帯域幅の拡大を求めるニーズを生み出している。このようなニーズを満たす製品だという。
「Dell EMC VxRail」は、完全に統合されていることをうたう、事前構成、事前テスト済みのVMwareベースのハイパーコンバージドインフラ(HCI)アプライアンスファミリー。
今回、「VMware Cloud Foundation」をサポートし、完全に自動化されたネットワーク構成機能を提供する統合型クラウドプラットフォームとして強化された。
VMware Cloud Foundationは、シンプルで俊敏、安全なハイブリッドクラウドプラットフォーム。ネットワーク構成機能を提供するのは、「Dell EMC SmartFabric Services」だ。
今後は、VMwareのコンピューティングリソースとストレージ、ネットワークソリューションをVxRailと組み合わせ、「Service by VMware」というマネージドサービスとして提供する「Project Dimension」計画を進めるという。
SmartFabric Servicesの提供開始時期は、は2018年12月。提供手段は「Dell EMC Networking OS10 Enterprise Edition 10.4.2」と「VxRail 4.7.0」ソフトウェア。ライセンスは、Dell EMC Networking OS10 Enterprise Editionのライセンスに含まれている。
Project Dimensionは現在、β版への参加が可能だ。VMware Cloud FoundationのサポートとProject Dimensionは、2019年前半に正式提供を開始する予定。
「Dell EMC VxBlock System」は、コンピューティングリソースとストレージ、ネットワーク、仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」を組み合わせたターンキーコンバージドインフラ(CI)システム。2018年12月に、VxBlock Systemの既存顧客と新規顧客向けに「Dell EMC VxBlock Central」ソフトウェアのダウンロード配布を開始する予定。
Dell EMC VxBlock Centralソフトウェアは、コンバージド環境の認識と自動化、分析などの機能を提供し、日常的なコンバージドインフラ管理を簡素化する。VxBlock Systemの情報にリアルタイムでアクセスするための統合型ユーザーインタフェースを備えている。
VxBlock Centralは「VMware vRealize Suite」と統合されており、これによってVxBlock Systemで、強力なIaaS(Infrastructure as a Service)基盤が提供される他、プライベートクラウドとハイブリッドクラウドのオペレーションを容易にする。
「Dell EMC Networking」は、Dell EMCのオープンネットワーク製品シリーズ。新しい25ギガビットイーサネット(GbE)のトップオブラック(ToR)スイッチを発表と同時に出荷開始した。このスイッチは、顧客がネットワーク需要の増大に対応するとともに、Software-Defined Datacenterに移行できるよう支援するという。
「Dell EMC Cloud Marketplace」は、俊敏なサービス提供環境を構築できるクラウドソリューション。VMwareベースのクラウドプラットフォームとクラウド利用オプションを拡充した。
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