みらい翻訳は情報通信研究機構(NICT)と共同で、日中機械翻訳エンジンの精度を向上させた。プロの翻訳者と同等の翻訳精度を備えるという。企業向けに提供している機械翻訳クラウドサービスのエンジンに採用する。
みらい翻訳は2019年1月10日、日本語と中国語(簡体字)の翻訳で、人による翻訳と同等の品質を備える機械翻訳エンジンを開発したと発表した。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と共同開発した。中国語解析の開発では、都科摩(DoCoMo)通信技術研究中心有限公司の協力も得たという。
翻訳の精度は、機械翻訳に利用するニューラルネットワークを学習させるための対訳データを増量し、前処理を追加するなどの改善で向上させた。
ビジネスの実務に関わる文章の翻訳で、特に日本語から中国語への翻訳品質は、日本語能力試験の最上位であるN1の保有者による翻訳よりも高く、プロの翻訳者と同等だという。さらに、人手では数時間かかる翻訳作業が機械翻訳では数分で完了し、みらい翻訳では業務効率を大きく改善するとしている。
今回開発した機械翻訳エンジンは、みらい翻訳が企業向けに提供している機械翻訳クラウドサービス「Mirai Translator」の日中翻訳エンジンに採用し、2019年1月28日からユーザーに提供を開始する。なお、Mirai Translatorでは、2018年夏に日本語・中国語間の翻訳サービスの提供を始めている。
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