Windows 10対応:MS-IME日本語入力のオン/オフ切り替えキーを追加・変更するTech TIPS

Windows 10に標準で実装されている日本語入力システム「Microsoft IME」は、デフォルトで[半角/全角]キーがオン/オフの切り替えキーとなっている。このキーはホームポジションから遠く、少々使いにくい。そこで、オン/オフの切り替えキーを[変換]キーなどに変更する方法を紹介する。

» 2019年01月28日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象:Windows 10


 Windows 10に標準装備されている日本語入力システム「Microsoft IME(MS-IME)」は、オン/オフを切り替えるキー(「オン/オフ」キー、起動キー)はデフォルトで[全角/半角]キーに割り当てられている。キーボードの左上隅にある[全角/半角]キーはホームポジションから遠く、ブランドタッチで小指などを使ってこのキーを押すのは少々難しいので、不満に感じるユーザーも多いようだ。

 特に最近では、日本語の文章を入力する際でも、メールアドレスやURLなど、アルファベット(英数字)で入力する機会も増えており、アルファベットと日本語を切り替えることも多くなっている。

 MS-IMEのオン/オフを[変換]キーなどに割り当てれば、切り替えが容易になるだろう。そこで、MS-IMEのオン/オフを別のキーに割り当てる方法を紹介する。

 なお、2019年4月に提供が予定されている次期機能アップデート「19H1」では、MS-IMEのオン/オフのキーが[全角/半角]キーに加えて、[変換]キーなどにも設定されるという(Windows Blog「Windows 10 Insider Preview ビルド 18305 でお試しいただける日本語入力に関する改善点」参照のこと)。

[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログを開く

 MS-IMEの「オン/オフ」キーは、MS-IMEの[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログで設定できる。[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログを開くには、インジケーター領域の[IME]アイコン(「あ」や「A」と表示されるアイコン)の右クリックメニューからたどる方法と、[Windowsの設定]−[時刻と言語]画面からたどる方法がある。

[IME]アイコンの右クリックメニューからたどる方法

 インジケーター領域の[IME]アイコンを右クリックし、表示されたメニューから[プロパティ]を選択する。[Microsoft IMEの設定]ダイアログが開くので、[詳細設定]ボタンをクリックすると、[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログが開く。

[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログを開く(1) [Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログを開く(1)
インジケーター領域の[IME]アイコンを右クリックし、表示されたメニューから[プロパティ]を選択する。
[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログを開く(2) [Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログを開く(2)
[Microsoft IMEの設定]ダイアログの[詳細設定]ボタンをクリックすると、[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログが開く。

[Windowsの設定]画面からたどる方法

 手順が多くなるが、[Windowsの設定]画面からたどる方法もある。

 [スタート]メニューの[歯車(設定)]アイコンをクリックし、[Windowsの設定]画面を開き、[時刻と言語]をクリックする。以下の手順は、Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809)の画面で説明する(バージョン1809以前では、若干メニュー項目などが異なっている点に注意してほしい)。

 [時刻と言語]画面が開くので、左ペインの[言語]を選択する。右ペインの「優先する言語」の「日本語」を選択すると、[オプション]ボタンが表示されるので、これを押す。[言語のオプション:日本語]画面に切り替わるので、「キーボード」の「Microsoft IME」を選択し、表示された[オプション]ボタンをクリックする。

 すると[Microsoft IME]画面に切り替わるので、画面を下までスクロールし、[詳細設定を開く]リンクをクリックすると、[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログが開く。

[Windowsの設定]画面からたどる(1) [Windowsの設定]画面からたどる(1)
[Windowsの設定]画面を開き、[時刻と言語]をクリックする。
[Windowsの設定]画面からたどる(2) [Windowsの設定]画面からたどる(2)
[時刻と言語]画面の左ペインで[言語]を選択する。
[Windowsの設定]画面からたどる(3) [Windowsの設定]画面からたどる(3)
[地域と言語]画面の「日本語」をクリックすると、[オプション]ボタンが表示されるので、それをクリックする。
[Windowsの設定]画面からたどる(4) [Windowsの設定]画面からたどる(4)
[言語のオプション:日本語]画面の「Microsoft IME」をクリックして、[オプション]ボタンをクリックする。
[Windowsの設定]画面からたどる(5) [Windowsの設定]画面からたどる(5)
[Microsoft IME]画面が開くので、画面を一番下までスクロールし、[詳細設定を開く]リンクをクリックする。

 なお[時刻と言語]画面を開くには、[Windows]+[R]キーで[ファイル名を指定して実行]ダイログを開き、「ms-settings:regionlanguage」と入力して、[Enter]キーを押してもよい(Tech TIPS「Windows 10の設定画面をコマンドで素早く開く」参照)。

MS-IMEの起動キーの設定を行う

 [Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログが開いたら、「編集操作」項目にある「キー設定」の[変更]ボタンをクリックする。[設定]ダイアログが開くので、[キー設定]タブのキーと機能の一覧から、MS-IMEの「オン/オフ」キーに設定したいキーの「入力/変換済み文字なし」を選択し、[変更]ボタンをクリックする。[機能選択]ダイアログが開くので、「IME-オン/オフ」を選択して[OK]ボタンをクリックすると、選択したキーにMS-IMEの「オン/オフ」キーが追加で割り当てられる。

 例えば、[変換]キーに「オン/オフ」キーを設定したい場合、キーと機能の一覧で「変換」の「入力/変換済み文字なし」(デフォルトでは「再変換」機能が割り当てられている)部分を選択し、[変更]ボタンをクリックし、[機能選択]ダイアログで「IME-オン/オフ」を選択すればよい。これで、[半角/全角]キーに加えて、[変換]キーもMS-IMEの「オン/オフ」キーとして利用できるようになる。

MS-IMEの起動キーの設定(1) MS-IMEの起動キーの設定(1)
[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログの「キー設定」にある[変更]ボタンをクリックする。
MS-IMEの起動キーの設定(2) MS-IMEの起動キーの設定(2)
[設定]ダイアログの[キー設定]タブにあるキーと機能の一覧から変更したい項目を選択し、[変更]ボタンをクリックする。
MS-IMEの起動キーの設定(3) MS-IMEの起動キーの設定(3)
[機能選択]ダイアログが開くので、「IME-オン/オフ」を選択する。オンとオフを別のキーに割り当てたい場合は、「IME-オン」と「IME-オフ」を別のキーに設定すればよい。
MS-IMEの起動キーの設定(4) MS-IMEの起動キーの設定(4)
選択した項目の機能が「IME-オン/オフ」に切り替わった。

 キーと機能の一覧に該当するキーの組み合わせがないような場合は、[キー追加]ボタンをクリックし、[キー設定]ダイアログを開いて、プルダウンリストから設定したいキーを選択し、同様に機能を設定すればよい。

MS-IMEの起動キーの設定(5) MS-IMEの起動キーの設定(5)
一覧に設定したいキーが見つからない場合は、[設定]ダイアログの[キー設定]タブで[キー追加]ボタンをクリックし、このダイアログで追加したいキーを選択する。
MS-IMEの起動キーの設定(6) MS-IMEの起動キーの設定(6)
選択したキーが追加される。必要に応じて、機能を「IME-オン/オフ」に変更する。
MS-IMEの起動キーの設定(7) MS-IMEの起動キーの設定(7)
「キー設定」が「Microsoft IME」から「ユーザー定義」に変わる。[OK]ボタンをクリックすると、設定が反映される。「IME-オン/オフ」に設定したキーで、MS-IMEがオン/オフできるようになったはずだ。

 これで機能として「IME-オン/オフ」を設定したキーを押すと、MS-IMEのオンとオフがトグルで切り替わるようになる。

 トグルではなく、オンを[変換]キー、オフを[無変換]キーに割り当てることも可能だ。そのためには、[変換]キーに機能として「IME-オン」、[無変換]キーに「IME-オフ」を割り当てればよい。

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