Linux Foundation傘下のCloud Native Computing Foundationは、「containerd」が、KubernetesやPrometheus、Envoy、CoreDNSに続く5番目の卒業プロジェクトに到達したと発表した。
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Linux Foundation傘下のCloud Native Computing Foundation(CNCF)は2019年2月28日、「containerd」が5番目の卒業プロジェクトに到達したと発表した。CNCFのこれまでの卒業プロジェクトは、Kubernetes、Prometheus、Envoy、CoreDNSの4つ。
containerdは、LinuxとWindowsで利用できる可搬性を重視したコンテナランタイム。
2014年にDockerエンジンの下層ランタイムマネジャーとしてcontainerdの開発が始まり、2017年3月にはCNCFに受理された。
その後は、多彩なメンテナーとレビュワーを得てきた。CNCFによると、現在までにAlibabaやCruise Automation、Docker、Facebook、Google、Huawei、IBM、Microsoft、NTT、Teslaなどから14人のコミッターを得た他、166人のコントリビューターが4406件のコミットで貢献しているという。
CNCFのCTO(最高技術責任者)を務めるChris Aniszczyk氏はcontainerdの卒業に当たって次のようにコメントしている。
「2年ほど前にCNCFが受理してから、containerdは、基礎的なコンテナ技術に対する期待と大きな熱意を受け続けてきた。安定的なコアコンテナランタイムの開発とテストのために、CNCFコミュニティーは多くの作業と協力を提供し、コミュニティーの努力によってメンテナーと採用の基盤が拡大した。そしてついに、外部セキュリティ監査を経てプロジェクトの卒業に至った」
一方、Dockerのエンジニアで、containerdのメンテナーも務めるMichael Crosby氏は次のように述べた。
「既に数百万のユーザーと数万の組織がDockerエンジンの一部として標準化の基礎にしていたcontainerdをCNCFコミュニティーに提供したとき、われわれの目標は堅牢(けんろう)で拡張性の高いランタイムを共有することだった。その目標をDockerプラットフォームやKubernetesエコシステムのような最新コンテナプラットフォームのニーズに対応するように拡大したことで、この数年でcontainerdの採用が増えた。containerdの採用は増え続けており、われわれはエコシステムを横断してコラボレーションを継続し、この業界を強力に前進させられることを期待している」
なおCNCFは、プロジェクトの成熟レベルをインキュベーション段階から卒業段階に進めるための条件を定めている。豊富な採用実績やダイバーシティー、公式のガバナンスプロセス、コミュニティーの持続可能性と包括性に対する強力なコミットメントを実証する必要がある。
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