Windows 7 SP1では、2019年4月中旬からWindows 10への移行を促すメッセージが表示される。しかし、Windows 7のサポート終了について認知しているのであれば、こうした表示は邪魔なだけだ。そこで、この表示をオフにする方法を紹介する。
対象:Windows 7 SP1
Windows 7の延長サポートも2020年1月14日に終了し、セキュリティ更新プログラムの提供も行われなくなってしまう(MicrosoftのWindows 7のサポート終了に関するWebページ「2020年1月14日にWindows 7のサポートが終了します」)。事実上、Windows 7が利用できるのは、2020年1月14日までということになる。
全体としてはWindows 10への移行が進んでいると思われるが、いまだにWindows 7を利用している人も多いことだろう。実は、こうしたWindows 7ユーザーに対して、サポート終了を告げるメッセージが、ログイン時やロック解除時などにタスクスケジューラで表示されるようになる。こうした状況を知らない人は、突然のメッセージ表示に驚くことになるだろう。
Windows 7のサポート終了について認知していたり、すでにWindows 10へ移行する予定が立っていたりするのであれば、こうしたメッセージは邪魔なだけだ。
そこで本TIPSでは、このメッセージの表示される仕組みや、表示を停止する方法などについて解説する。
言うまでもないことだが、このメッセージを止めたからといってサポート終了日が延びるわけではない。Windows 7はWindows 10へ移行するなどの方法で、2020年1月のサポート終了日までにその利用を終えるべきだ。
メッセージを表示するプログラムは、すでにWindows Updateで「2019-04 x64ベースシステム用Windows 7更新プログラム(KB4493132)」(x64向け)として配信されている。編集部で調べたところ、原稿執筆時点でx86(32bit版Windows 7)向けに「KB4493132」の提供は行われていないようだ(今後配信される可能性もある)。
この「KB4493132」を適用すると、以下の作業が実行される。
タスクスケジューラには、ログイン時やロック解除時、毎日12時(正午)にsipnotify.exeが実行されるようにスケジュールが登録される。ただし原稿執筆時点では、タスクスケジューラによってsipnotify.exeが実行されるものの、sipnotify.exeを実行しても何も起こらず、サポート終了を告げるメッセージは表示されない。Microsoftによると、サポート終了を告げるメッセージは4月から表示が行われるとしている(2019年4月18日から2020年1月15日の間でメッセージの表示が行われるという報道もある)。
サポート終了を告げるメッセージがロック解除後や12時に毎回表示されるのは目障りだろう。そこで、メッセージを非表示にする方法を紹介する。
すでにWindows Updateで「KB4493132」を適用してしまって、サポート終了を告げるメッセージが表示されるようになっている場合は、メッセージの中にある「次回からこのメッセージを表示しない」(原稿執筆時点ではメッセージが表示されないため、文言が異なっている可能性がある)の前にあるチェックボックスにチェックを入れれば、次回より表示されなくなる。
Windows Updateでまだ「KB4493132」の更新プログラムを適用していないのであれば、「KB4493132」を「非表示」に設定して適用されないようにすればよい。
すでに「KB4493132」の更新プログラムを適用してしまっている場合は、「KB4493132」をアンインストールすることでメッセージを表示しないようにできる。アンインストール後、再度、適用されてしまわないように必ず前述の「非表示」の設定をしておくこと。
■更新履歴
【2019/06/20】警告画面を正規のものに変更しました。
【2019/04/09】初版公開。
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