働き方改革が浸透?「労働時間」への満足度が向上 パーソルキャリア調査「休みが増えた分、仕事が増えた」という声も

パーソルキャリアは仕事に対する満足度調査の結果を発表した。職種別では、「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」「MR(営業)」「英文事務(事務/アシスタント)」の満足度が高かった。

» 2019年09月10日 08時00分 公開
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 パーソルキャリアは2019年9月9日、同社の転職サービス「doda」が実施した仕事に対する満足度調査の結果を発表した。同調査では、20〜59歳のビジネスパーソン1万5000人を対象に、現在就いている職種について「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に満足度を100点満点で集計した。

 各指標の平均点は、全て2018年の値を上回った。5つの指標の中で満足度が最も高かったのは「労働時間」で、2018年よりも7.1点高い73.6点。調査対象者からは「働き方改革がより浸透してきた」とのコメントが多く集まったとしている。その他の指標は、「総合」が64.7点(2018年62.2点)、「仕事内容」が69.2点(同64.2点)、「給与・待遇」が62.6点(同56.5点)、「職場環境」が66.9点(同60.3点)だった。

画像 職業別満足度調査(出典:パーソルキャリア

 「総合」の満足度を職種別に見ると、最も高かったのは「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」で、満足度は73.5点だった。次いで、「MR(営業)」の72.8点、「英文事務(事務/アシスタント)」の72.3点だった。

 パーソルキャリアによると、「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」では、仕事そのものを楽しんでいるコメントが多く見られたという。特に「仕事内容」に対する満足度が高く、それ以外の指標でも「職場環境」を除いて満足度が平均70点を超えた。

 2位の「MR(営業)」は、全ての指標で70点を超えた。中でも「給与・待遇」と「労働時間」の満足度が高い。この職種は、2018年は1位、2017年は2位で、常に高い満足度を維持している。

労働時間の自由度が高いと満足度も高い

 職種別満足度の10位までには、技術系の職種が5つ入った。これら技術系の職種では、特に「労働時間」の満足度が高い。自身の裁量で業務時間を調整できることが要因だ。

 パーソルキャリアでdoda編集長を務める大浦征也氏は次のように解説する。

「『総合』の満足度が高い職種は『給与・待遇』の満足度も高い。自身の仕事や評価に合った給与が払われていると感じると、仕事への満足度が高くなるようだ。『労働時間』の満足度は、最も高い平均73.6点だった。フレックスタイムや有給休暇取得促進、在宅勤務、ノー残業デーなど、『会社が率先して残業の削減や働きやすさを推進してくれた』とのコメントが多数見られた。その一方で『休みが増えた分、1日の仕事量が増えた』『残業がNGになり、終わらない仕事は持ち帰っている』『有給休暇の義務化で、夏季休暇と年末年始休暇は有休消化になった』など、制度として機能していないというコメントも見られた。『働き方改革』を促進するために、業務の自動化やワークシェアリングが求められている」

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