担当しているWebサイトでページの表示不良が生じた場合、ブラウザから接続される全サーバのホスト名やIPアドレスを知りたくなることがあります。Google Chromeの拡張機能「IPvFoo」なら、そうした情報を簡単に一覧表示できます。
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Webサイトの開発や運用を担当していると、Webページを開いたとき、ブラウザからどのようなサーバに接続しているか確認したくなることはありませんか?
特にWebサイトで何らかの不具合が発生した場合、接続先サーバのホスト名やIPアドレスまで詳しく調べたいことがあります。
本稿では、Windows OS版およびmacOS版の「Google Chrome」(以下、Chromeと略)を対象として、そのような場合に役立つ無償の拡張機能「IPvFoo」を紹介します。IPvFooは、開いたページから接続されているサーバのホスト名やIPアドレスを一覧表示してくれます。その使い方は非常に簡単です。
筆者はこの拡張機能で、想定外だったIPv6接続のせいでWebページが表示できない、というトラブルの原因を発見できたことがあります。
IPvFooは、Paul Marks氏が開発しているフリーソフトウェアで、そのプログラムのソースコードはGitHubで公開されています。
またChromeの拡張機能だけではなく、Mozilla Firefoxのアドオンとしても提供されています。
IPvFooを利用するには、まず以下のchromeウェブストア内の配布ページをChromeで開きます。
次に[Chromeに追加]ボタンをクリックします。ダイアログが表示されたら、この拡張機能が必要とする権限を確認してから、[拡張機能を追加]ボタンをクリックします。
するとChromeのウィンドウ右上のツールバーに「?(クエスチョンマーク)」のアイコンが追加されるはずです。これがIPvFooのアイコンで、開くページによって画像が変わります(後述)。これでインストールは完了です。
IPvFooの使い方は簡単です。接続先サーバを調べたい対象ページをChromeで開き、読み込みが完了してから、ツールバーにあるIPvFooのアイコンをクリックします(アイコンの画像については後述)。
すると以下の画面のように接続先サーバのホスト名(FQDN)やIPアドレスの一覧が表示されます。
サーバ一覧のうち、先頭行(太字の行)は対象のWebページのサーバを表しています。その後の一覧は、対象ページの読み込み後、CSSやJavaScript、画像、Webフォントなどを読み込んだり、あるいはWeb APIを呼び出したりしたことで接続されたサーバを表しています。
IPvFooのツールバーアイコンの画像は、開いているWebページによって変わります。基本的には、左側の大きい「4」「6」という数字と、右側で上付きまたは下付きの小さい「4」「6」で構成されています。「4」は赤色でIPv4を表し、「6」は緑色でIPv6を表しています。数字の大小の意味は次の通りです。
以下にIPvFooのアイコン画像の例を記します。
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