QRコードを利用して、いま開いているWebページのURLをPCからスマホへ素早く送る方法を紹介します。GoogleアカウントのログインやChromeの同期は不要です。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
「Windows PCやMacなどで表示中のWebページを、いますぐスマホで開きたい」と思ったことはありませんか? 例えばスマホ用Webページを制作していると、Google Chrome(以下、Chrome)のデベロッパーツールでスマホ表示を確認した後、実機のスマホでテストする際、素早くテスト対象ページのURLをスマホに伝えたくなります。
もしデスクトップ版Chromeとスマホ版Chromeを同期済みなら、本連載の「【拡張機能不要】PCで開いているWebページを今すぐスマホで開く方法」で紹介した方法で、デスクトップからスマホへURLを素早く伝えられます。
しかし、(特にスマホに対しては)必ずしもChromeの同期が設定できるとは限りません。また同期のセットアップにはそれなりの手間が掛かるため、何らかの作業のたびに同期を設定するのも現実的ではありません。
そこで本稿では、同期を使わずに「QRコード」を使ってデスクトップからスマホへURLを伝える方法を紹介します。具体的にはデスクトップ版Chromeに無償の拡張機能「QR-Code」をインストールし、表示中のWebページURLをQRコードに変換し、それをスマホ側のQRコードリーダーで読み取ります。同期の代わりに拡張機能のインストールが必要ですが、その他の作業は手軽で簡単です。同様の拡張機能は他にもChrome ウェブストアで公開されているので、(マルウェアに注意しつつ)好みのものを選んで使っても結構です。使い方はどの拡張機能もほぼ同じです。
「QR-Code」は、Felix Kaiser氏が開発したフリーソフトウェアで、そのプログラムのソースコードはGitHubで公開されています。
拡張機能「QR-Code」を利用するには、まず以下のChromeウェブストア内の配布ページをChromeで開きます。
次に[Chromeに追加]ボタンをクリックします。ダイアログが表示されたら、この拡張機能が必要とする権限を確認してから、[拡張機能を追加]ボタンをクリックします。
するとChromeのウィンドウ右上のツールバーにQRコードを模したアイコンが追加されます。これがQR-Codeのアイコンです。これでインストールは完了です。
QR-Codeの使い方は簡単です。スマホにURLを伝えたいWebページをデスクトップ側のChromeで開いたら、ツールバーにあるQR-Codeのアイコンをクリックします。
すると以下の画面のようにQRコードが表示されます。
後は、スマホに搭載されているQRコードリーダーで読み取ってURLに変換し、そのWebページを表示するだけです。
iPhone/iPad/iPod touchでは、iOS 11より、標準のカメラアプリでQRコードを読み取れます。QRコードを読み取るアプリを別途インストールする必要はありません。
使い方は簡単で、まず標準カメラアプリを起動し、写真撮影モードを選択したら、画面内にQRコードが入るようにします。すると自動的にQRコードの読み取りと、URLへの変換が実行され、画面上部にSafariでURLを開くように促すメッセージが表示されます。これをタップすると、元々のWebページが表示されます。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.