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対象:Excel 2013/2016/2019
「Microsoft Excel(エクセル)」は、表計算ソフトウェアとしてデータの集計や見積書/請求書の作成など、ビジネスの現場では最も利用されているOfficeソフトウェアと言ってもいいだろう。
Excelの表では、注釈や長い項目名を読みやすくしたりするために、セル内で文字列を折り返したり、改行を入れたりしたいこともあるだろう。また、表だけでなく、報告書などをExcelで書いているようなところでは、セルの中で文章を改行しないと、読みにくくなってしまう。
しかし、Excelでセル幅を超えて文字を入力すると、隣のセルにはみ出して表示されたり、改行しようとしてWordのように[Enter]キーを押すとセルの文章が確定して、次のセルに移動してしまったりする。
そこで、セルの中で行を折り返して表示したり、改行したりする方法を紹介する。
セルの中で行を折り返すには、折り返したいセルを選択し、[ホーム]タブの[配置]グループにある[折り返して全体を表示]アイコンをクリックする。
または、セルを選択して、右クリックメニューの[セルの書式設定]を選択、[セルの書式設定]ダイアログの[配置]タブを開き、「文字の制御」欄の「折り返して全体を表示する」にチェックを入れて、[OK]ボタンを押せばよい。
これでセルの幅で文字列が折り返されて、1つのセル内に全体が表示されるようになる。
折り返されたセルを解除して1行にするには、解除したいセルを選択して、[ホーム]タブの[配置]グループにある[折り返して全体を表示]をクリックして非選択状態にすればよい。
または、[セルの書式設定]ダイアログの[配置]タブを開き、「文字の制御」欄の「折り返して全体を表示する」のチェックを外して、[OK]ボタンを押してもよい。
[折り返して全体を表示]では、セルの幅で折り返してしまうため、意図しないところで改行されて読みにくくなってしまうこともある。
任意の位置で改行を行うには、まず改行を入れたい文字列の入ったセルをダブルクリックして「編集モード」にする。次に改行を入れたい位置にカーソルを移動し、[Alt]+[Enter]キーを押せば、その位置で改行が行われる。
数式バーで入力している文字列に改行を入れるには、やはり改行したい位置で[Alt]+[Enter]キーを押せばよい。
数式バーが1行の場合、改行を入れると、文字列が改行されて1行目が見えなくなってしまう。このような場合、数式バーの下側の縁をマウスでつまみ、下向きにドラッグして表示行数を増やせばよい。
また行の高さが自動で変わらず、1行しか表示されないような場合は、[ホーム]タブの[セル]グループにある[書式]−[行の高さの自動調整]を実行するとよい。自動的にセル内の文字列に合わせて行の高さが調整される。
改行を削除するには、文字列の改行位置にカーソルを置き、[Delete]キーで改行を削除すればよい。
さらに「折り返して全体を表示する」をオフにする。改行を挿入した時点で自動的に「折り返して全体を表示する」がオンになることがあるからだ。それには改行を削除後、[セルの書式設定]ダイアログの[配置]タブを開き、「文字の制御」欄の「折り返して全体を表示する」のチェックを外してオフにする。
年賀状や招待状などを送付するのに、住所録などで特定の文字の後ろで改行を入れて、印刷ラベルを作成したいということもあるだろう。こうした場合、いちいちセルを選択して、[Alt]+[Enter]キーで改行を挿入するのは効率が悪い。
置換機能を使って、改行を挿入しよう。
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