【Windows 10】「付箋」アプリで予定忘れを防ぐTech TIPS

Windows 10に標準装備されている「付箋」アプリを使うと、備忘録などをデスクトップに表示しておける。Microsoftアカウントでサインインすれば、スマートフォンと同期することも可能だ。その使い方を紹介しよう。

» 2020年01月06日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

「Tech TIPS」のインデックス

連載目次

対象:Windows 10


付箋紙では大事なメモがなくなることも…… 付箋紙では大事なメモがなくなることも……
このようにディスプレイの枠に付箋を貼って、備忘録にしている人も多いのではないだろうか。付箋紙を使うよりも、「付箋」アプリを使って、デスクトップに貼り付けておくと便利だ。

 机の上のディスプレイの枠に、付箋紙(ポスト・イット)で予定や連絡などを貼っている人も結構多いのではないだろうか。長期間貼っているとのりが弱くなって、いざ見ようと思ったときになくなってしまっていた、といった経験を持つ人も多いだろう。

 付箋紙を貼らなくても、「Windows 10」の標準アプリである「付箋」アプリを使えば、デスクトップ上に大事な予定などを貼っておくことが可能だ。なお付箋アプリは、一時、「Sticky Notes」に名称が変更されたが、日本語版Windows 10のアプリ名としては再び「付箋」に戻っている。

 原稿執筆時点の最新バージョンは「Sticky Notes 3.7.71.0」で、Microsoftアカウントとの連携による同期機能などが実装されている(詳細は後述)。本Tech TIPSでは、この「付箋」アプリの使い方を紹介する。

「付箋」アプリを起動する

 「付箋」アプリは、[スタート]メニューの「は」行の項目にある[付箋]を選択することで起動できる。もし見つからなければ、Microsoft Storeからインストールできる。それには次のURLをWebブラウザで開いてから[入手]ボタンをクリックし、画面の指示に従ってMicrosoft Storeアプリに移ったら、そこで[入手]ボタンをクリックする。

 付箋を初めて起動すると、Microsoftアカウントによるサインインが求められる。ここでサインインすることで、付箋のメモがクラウド上(outlook.comの受信トレイの[メモ])に保存されるようになる。

 このダイアログでサインインせずに、右上の[×]アイコンをクリックして閉じるか、または[今はしない]リンクをクリックすると、付箋のメモはローカルに保存されるようになる(サインインしていない状態だと同期機能は利用できない)。

「付箋」アプリを起動する(1) 「付箋」アプリを起動する(1)
[スタート]メニューの[付箋]を選択する。
「付箋」アプリを起動する(2) 「付箋」アプリを起動する(2)
初回はMicrosoftアカウントのサインインを求められる。ここでサインインすると、メモがクラウド上に保存されて、スマートフォンなどと同期できるようになる。サインインしたくない場合は、右上の[×]アイコンをクリックするか、または[今はしない]リンクをクリックすると、メモがローカルに保存されるようになり、同期も行われない。
「付箋」アプリを起動する(3) 「付箋」アプリを起動する(3)
左上の[+]アイコンをクリックすると、デスクトップ上に付箋が表示される。

メモを書き込む

 デスクトップ上に付箋が表示されたら、「メモを作成する…」とグレーで書かれた部分をクリックし、メモを書き込めばよい。文字は、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」「行頭文字(・)の表示/非表示」などの修飾が可能だ。また、写真を貼り込むこともできる。

メモを書き込む メモを書き込む
メモは、太字や取り消し線などの装飾も行える。画像を貼り込むことも可能だ。

 付箋は複数表示させることが可能で、別の付箋を追加したい場合は、すでに表示されている付箋の左上の[+]アイコンをクリックすればよい。

付箋を管理する

 付箋の右上の[×]アイコンをクリックすると、付箋を閉じることができる。これは単にウィンドウを閉じるだけで、メモは削除されていない。全ての付箋を閉じると、タスクバーから[付箋]アイコンが消えてしまう。

 再び、付箋を表示するには、[付箋]アプリを起動する。この際、付箋は1つしか表示されないので、別の付箋を表示するには、付箋の[…]アイコンをクリックし、表示されたメニューで[メモの一覧]を選択する。

 付箋の[プレビュー]画面が開くので、メモの一覧から目的の付箋をダブルクリックすれば、デスクトップ上にその付箋が再表示される。この[プレビュー]画面では、メモを検索したり、削除したりすることもできる。

付箋を管理する(1) 付箋を管理する(1)
付箋の[…]アイコンをクリックする。
付箋を管理する(2) 付箋を管理する(2)
メニューが表示されるので、[メモの一覧]を選択する。
付箋を管理する(3) 付箋を管理する(3)
[プレビュー]画面が開くので、閉じている付箋を再表示したい場合は、そのメモをダブルクリックする。
付箋を管理する(4) 付箋を管理する(4)
[プレビュー]画面では、メモを閉じたり、削除したりすることが可能だ。また、メモの検索もできる。

インサイトは機能しないので注意

 [プレビュー]画面の[歯車(設定)]アイコンをクリックすると、付箋の[設定]画面が開く。Microsoftアカウントにサインインしていない場合は、ここでサインインできる。逆にサインインしている場合は、サインアウトすることも可能だ。

「付箋」アプリの[設定]画面 「付箋」アプリの[設定]画面
[設定]画面では、Microsoftアカウントのサインイン/サインアウトが行える他、ダークモードの設定ができる。

 この[設定]画面の「全般」欄には、「インサイトを有効にする」というスイッチがある。このインサイト機能は、「付箋」アプリと「Cortana」を連携させて、付箋のメモをCortanaが読み取って自動的にリマインダーに登録する、というものだ。ただし、原稿執筆時点、日本語版Windows 10ではインサイトは機能していないので、このスイッチをオン/オフしても何も変わらない。

 また、「色」欄は、「明るい」「暗い」「Windowsモードを使用する」の3つから選択可能だ。「暗い」は常に「付箋」アプリをダークモードに設定するもの、「Windowsモードを使用する」はWindows 10の設定(通常かダークモードか)に合わせるというものだ。「Windowsモードを使用する」を選択しておけば、ダークモードにするにしても、Windows 10側の設定だけで済むので楽だ。

ダークモードに設定した場合の付箋表示 ダークモードに設定した場合の付箋表示
[設定]画面の「色」欄で「暗い(ダークモード)」に設定すると、このように付箋が黒バックに変わる。

outlook.comとの同期機能

 「付箋」アプリにMicrosoftアカウントでサインインしておくと、同じアカウントでサインインしているWindows 10やスマートフォンで付箋を同期できる。なお、Microsoftアカウントでサインインしていない状態で「付箋」アプリを利用していても、[設定]画面でサインインすれば、ローカルにあるメモが自動的に同期される。

 あるWindows 10で追加したり編集したりした付箋は、同期している別のWindows 10にも反映される。iOS/Android OSでは、「OneNote」アプリをインストールすれば、付箋に書いたメモを確認したり、編集/追加/削除したりすることも可能だ(Android OSの場合、「Microsoft Launcher」アプリでも付箋の同期が可能)。

Android OSにインストールした「Microsoft Launcher」アプリの画面 Android OSにインストールした「Microsoft Launcher」アプリの画面
「Microsoft Launcher」アプリでは、同期している付箋を表示できる。備忘録をPCとスマートフォンで共有することが可能だ。

 Webブラウザで「Sticky Note」ページを開き、Microsoftアカウントでサインインすることで、付箋に書いたメモを確認したり、編集/追加/削除したりすることもできる。

OneNoteページの画面 OneNoteページの画面
OneNoteのSticky Noteページを開くと、同期している付箋が表示できる。このページでは、メモの追加や編集なども可能だ。

 また、Webブラウザでoutlook.comを開いて、同期しているMicrosoftアカウントでサインインすると、受信トレイの「メモ」フォルダにメモが一覧確認できる。メモをクリックすれば、右側のペインに付箋が表示される。原稿執筆時点では、outlook.com上での付箋の編集には対応していない(アップデートによりoutlook.com上での編集に対応する予定とのこと)。

outlook.comのページ outlook.comのページ
電子メールサービスのoutlook.comの「メモ」トレイに付箋が同期される。メモを見ることは可能だが、編集は行えない。

「付箋」アプリで簡単データ交換

 このように「付箋」アプリは、同期することでさまざまなプラットフォームでメモの閲覧や編集が可能になる。また、テキストだけでなく、写真も貼り付けられることから、単なる備忘録アプリとしてだけではなく、PCとスマートフォン間の簡易なデータ交換アプリとしても利用しても便利だろう。

「Tech TIPS」のインデックス

Tech TIPS

Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

4AI by @IT - AIを作り、動かし、守り、生かす
Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。