この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
2019年11月初め、Docker Enterprise部門がMirantisに買収されました。その後、買収発表直後のマイナーリリース「Docker Enterprise 3.0(Docker Engine 19.03.5)」を最後にマイナーリリース、メジャーリリースともに半年以上動きがありませんでした。そして、2020年5月28日(米国時間)、Mirantisからの初めてのメジャーリリース「Docker Enterprise 3.1(Docker Engine 19.03.8)」が発表、提供されました。
新バージョンの新機能や変更点については、以下のリリースノートで確認してください。大きな変更点としては、「Universal Control Plane(UCP)」で管理されている「Kubernetes」クラスタにおいて、Windows Serverノードのオーケストレーションがサポートされます。これにより、LinuxノードとWindows Serverノードの混在するクラスタにおいて相互運用性が向上します。また、Windows Serverで「Docker Trusted Registry(DTR)」が初めてサポートされました。
Docker Enterprise 3.1は、長期サービスチャネル(Long-Term Servicing Channel、LTSC)の「Windows Server 2019」と、「Windows Server, version 1809」以降の半期チャネル(Semi-Annual Channel、SAC)に対応しています。
以前のバージョンである「Docker Enterprise 3.0(Docker Engine 19.03.0〜19.03.5)」までは、PowerShell Galleryの「DockerMsftProvider」モジュールがインストール手順を簡素化してくれましたが、旧手順はDocker Enterprise 3.1には適用されません。
Docker Enterprise 3.1の新規インストールおよび旧バージョンからのアップデートは、Mirantisが提供するインストール用PowerShellスクリプト「install.ps1」を実行するだけで完了します。PowerShellの実行ポリシーが「RemoteSigned」であれば、以下の2行のコマンドラインを実行するだけです(画面1)。
PS:\> Invoke-WebRequest -Uri https://get.mirantis.com/install.ps1 -o install.ps1 PS:\> .\install.ps1
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.