Microsoftは2020年5月19日(米国時間)、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、初めてデジタルイベントとして開催した「Microsoft Build 2020」で、「Microsoft Learn」の新サービス「Learn TV」を発表し、プレビューとしてサービスを開始しました。
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Microsoftは2018年9月から、無料のオンライントレーニングサービス「Microsoft Learn」を提供しています。Microsoft Learnは、特定のMicrosoftのサービスや製品、技術について、概念を学び、ドキュメントで手順を確認し、そして本物のサービスを操作しながら、対話形式で自己学習を進めることができるトレーニングサービスです。
「Microsoft Azure」や「Microsoft 365」(旧称、Office 365)、「Dynamics 365」「PowerApps」「Microsoft Flow」「Power BI」用の日本語にローカライズされた多数のコースが用意されており、段階的に学習を進めることができます。例えば、在宅勤務のオンライン会議環境の準備では、「Microsoft Teams」の利用方法を学び、導入に役立てることができます(画面1、画面2)。
本連載第65回で示したように、Microsoft Learnの最大の特徴は、Azureサブスクリプションを持っていない場合でも、Microsoftアカウントで「Microsoft Learnサンドボックス」(「Azureサンドボックス」とも呼ばれます)をアクティブ化し、一定時間、無料でAzureの各種サービスを操作しながら学習できることにあります(ただし、一部のコースには有料または試用版のAzureサブスクリプションが必要)。
Microsoftは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、デジタルイベントとして開催した「Microsoft Build 2020」で、Microsoft Learnに新しいデジタルコンテンツ「Learn TV」が加わることを発表し、プレビューサービスを開始しました。
Learn TVは、Microsoft Build 2020の一部としてデビューし、イベント終了後の現在も記録されたライブコンテンツを無料で視聴することができます。
多くのライブコンテンツは英語ですが、一部のコンテンツは日本語のキャプション(字幕)に対応しているため、Microsoft Build 2020に参加した方もあらためて日本語キャプションで視聴することで、さらに理解を深めることができるでしょう(画面3)。Learn TVでは今後も開発者向けのライブ番組やディスカッションを配信していく予定です。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(2019-2020)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。Microsoft製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows版Docker&Windowsコンテナーテクノロジ入門』(日経BP社)、『ITプロフェッショナル向けWindowsトラブル解決 コマンド&テクニック集』(日経BP社)。
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