総務省は、「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査」の結果を発表した。放送メディアは利用度と信頼度がともに高く、SNSは利用度と信頼度のいずれも低い。デマやフェイクニュースは、若年層ほど信じやすい傾向にあった。
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総務省は2020年6月19日、「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査」の結果を発表した。同省では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する間違った情報や誤解を招く情報(デマやフェイクニュース)が拡散し今後の被害拡大が懸念されるとしている。今回の調査は、こうした新型コロナウイルス感染症関連情報の流通実態を把握することが目的。
直近の1カ月で、COVID-19に関する情報やニュースを「1日平均1回以上見たり聞いたりした」人は、全体の95%以上を占めた。さらに、「1日平均10回以上」という人は全体の22.6%、「1日平均20回以上」は9.1%に上った。
COVID-19の情報やニュースを見聞きしたメディアについては、「民間放送」と回答した割合が最も高く、71.6%(複数回答)。次いで、「Yahoo!ニュース」(62.6%)、「NHK」(50.5%)の順だった。ニュース系のアプリやサイトをまとめると83.2%、SNS全体では30.7%、「家族や友人、同僚」は25.9%だった。年代別に見ると10代〜20代は他の年代に比べて、「LINE NEWS」「Twitter」「YouTube」「Instagram」の割合が高く、「NHK」「新聞」「Yahoo!ニュース」の割合が低かった。
次にSNSの情報の出どころを調べた。最も割合が高かったのは、「民間放送」で66.1%(複数回答、以下同)。次いで、「政府」(62.4%)、「NHK」(48.6%)の順。これに対して「知らない人が拡散した情報」と回答した割合は19.0%、「直接の知り合いではない有名人が拡散した情報」は24.7%だった。
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