「コロナ疲れ」「コロナ鬱(うつ)」に陥らないために仕事が「つまんない」ままでいいの?(63)(1/4 ページ)

新型コロナウイルス感染症で、日本中が大変なことになっています。非常時はネガティブ情報が多く、気持ちも沈んでしまいがちです。こんなときこそ触れる情報を意識的に選択していくことで、平常心を保ちつつ、今取るべき行動が見えてきます。

» 2020年03月18日 05時00分 公開

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 新型コロナウイルス感染症の影響で日本中が混乱しています。日々、繰り返されるネガティブ情報に、気持ちが沈みがちな人もいらっしゃるのではないでしょうか。最近は「コロナ疲れ」「コロナ鬱(うつ)」といった言葉も出てきているようです。

 非常事態の心のありようといえば、2011年3月11日に発災した東日本大震災のとき、「自分のこころを大切にしよう――震災時のメンタルケア」という記事を寄稿し、平常心を保つコツとして、以下を意識すると良いと書きました。

  • 情報を選択する
  • 泣きたい(あるいは、ネガティブな)気持ちを受け入れる
  • 怒りを上手に発散する
  • 他の人とつながりを持つ
  • できるだけ、日常のことをする

 今回も参考になるはずです。よかったら読んでください。

 さて、東日本大震災のときと比べ、今回の新型コロナウイルス感染症では、インフラをはじめ物理的な被害はありません。しかしながら、気持ちの上では、東日本大震災に匹敵するぐらいの影響を受けている人も少なくないのではないでしょうか。

 というのも、東日本大震災のときは、影響があったエリアが限定的でしたが、新型コロナウイルス感染症のエリアは全国で、全ての国民が当事者です。

 また、東日本大震災は、目に見える物理的な被害がありました。一方、新型コロナウイルス感染症の対象はウイルスです。目に見えないばかりか、新型のウイルスで治療薬もなく、症状が出てみないと分かりません。

 目に見える物理的な被害が起こっていないにもかかわらず、私たちは不安を感じているし、恐怖を抱いている……。それは「情報」によって引き起こされたネガティブな感情です。そういう意味では、新型コロナウイルス感染症は、一種の「情報戦」と言ってもいいのかもしれません。

 「情報戦」ということは、適切ではない情報を受け取ればネガティブな状態になるし、適切な情報を選択できれば、適切な反応に変えられます。

 仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回は、これからもしばらく続くであろう新型コロナウイルス感染症の「情報戦」との関わり方をみていきます。

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