The Linux Foundation、機械学習向けプラットフォーム「MLflow」をプロジェクトに追加「機械学習のベストプラクティスを組み込む」

The Linux Foundationは「MLflow」を新たにLinux Foundationプロジェクトに加えた。MLflowは、Databricksが開発した、特定の機械学習フレームワークや言語に依存しない機械学習向けプラットフォーム。機械学習の開発ライフサイクルを管理する。

» 2020年06月30日 08時00分 公開
[@IT]

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 The Linux Foundation Japanは2020年6月29日、「MLflow」を新たにLinux Foundationプロジェクトに加えると発表した。

 MLflowは、Databricksが開発した機械学習向けプラットフォーム。第三者でも再現可能な実行用コードのパッケージ化や、機械学習モデルの共有、データの準備から本稼働環境への展開など機械学習の開発ライフサイクルを管理する。

画像 The Linux FoundationのWebページから引用

「機械学習のベストプラクティスを組み込む」

 Linux Foundationは次のように指摘する。

 「これまで機械学習の開発は、データサイエンティストや開発者にとって困難だった。従来のソフトウェア開発とは異なり、プログラムコード以外にデータセットや機械学習モデルのパラメーター、アルゴリズムのバージョンなども管理する必要があるからだ」

 MLflowは機械学習の開発ライフサイクル管理を支援することで、こうした機械学習特有の課題を解決する。

 Apache Sparkのオリジナルクリエイターであり、MLflowのクリエイターでもあるMatei Zaharia氏は、2020年6月22〜26日にオンラインで開催された『Spark + AI Summit 2020』の基調講演で次のように述べた。

 「MLflowが機械学習プラットフォームのオープンソース標準になったのは、100社以上の企業のエンジニアによる『コントリビューター(貢献)コミュニティー』があるからだ。機械学習は全ての主要産業を変革し、小売、金融、ヘルスケアの分野で何十億もの意思決定の原動力になっている。MLflowをLinux Foundationに加えることで、標準プラットフォームに機械学習エンジニアリングのベストプラクティスを組み込むことができる」と述べた。

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