NECはTwitter上の災害に関する情報をリアルタイムで解析し可視化する「高度自然言語処理プラットフォーム」の販売を開始した。
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NECは2020年6月26日、Twitterに投稿された災害に関するつぶやきをリアルタイムで解析し可視化する「高度自然言語処理プラットフォーム」の販売を開始した。
同社は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した「対災害SNS情報分析システムDISAANA」と「災害状況要約システムD-SUMM」を基として同製品を開発した。
同製品は、Twitterに投稿された被災状況や避難場所の情報をリアルタイムで収集、解析し、地域の被害状況把握や危機対応に必要な情報を可視化する。自治体や企業などで発生する情報収集や整理作業の省力化、有事の際の状況判断、意思決定の支援などを目的としている。
Twitterに投稿されている情報が不正確である可能性についても対策が講じられており、防災関係の語彙(ごい)辞書や過去の災害情報をベースにした学習データを用いて、重要度を考慮した情報を通知したり、同一地域と時間帯で正確ではない可能性がある投稿を自動で検知したりできるという。
なお、製品が利用するTwitterの投稿に関して同社は、Twitterアカウントの所有者が個人の意思で公開している情報のみが取得可能であり、投稿者が非公開にしている情報の取得、分析は不可能としている。
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