この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
2021年3月9日(米国時間)、「半期チャネル(SAC)」の「Windows 10」に標準搭載されていた従来のEdgeHTML版「Microsoft Edge」(レガシーMicrosoft Edge)のサポートが終了しました。同日にリリースされたWindows向けの累積更新プログラム(Bリリース)がレガシーMicrosoft Edge最後の更新プログラムとなり、以後、レガシーMicrosoft Edgeに対するセキュリティ更新は提供されません。まだChromium版Microsoft Edgeに移行していない場合は、2021年4月のWindows向けの累積更新プログラム(Bリリース)でChromium版Microsoft Edgeで置き換えられました。
2021年4月の置き換え以前にChromium版Microsoft Edgeに移行した場合でも、レガシーMicrosoft Edgeのコンポーネントは残されており、隠されているだけでした。2021年4月のWindows向けの累積更新プログラム(Bリリース)では、レガシーMicrosoft Edgeのコンポーネント削除も実施されました。この置き換えは、Windows 10の一部のバージョンに対して、2021年3月のオプションの更新プログラム(累積更新プログラムのプレビュー、Cリリース)で先行的に行われました。
レガシーMicrosoft EdgeのままのWindows 10 バージョン1909(2021年3月のBリリースに更新済み、OSビルド18363.1440)を2021年3月のCリリース(OSビルド18363.1474)に更新したところ、レガシーMicrosoft Edgeのコンポーネント(C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\MicrosoftEdge.exeなど)は削除され、Chromium版Microsoft Edge(最新バージョンではなく少し古い89.0.774.54)がインストールされました(画面1)。
画面1 レガシーMicrosoft EdgeのままのWindows 10 バージョン1909(画面左)を2021年3月のCリリースに更新すると(画面右)、レガシーMicrosoft Edgeのコンポーネントが削除され、Chromium版Microsoft Edgeに置き換わったなお、2021年3月のBリリース以前の環境にChromium版Microsoft Edgeをインストールした場合は、レガシーMicrosoft Edgeのコンポーネントは存在したままです。既にChromium版Microsoft Edgeに移行済みの場合、2021年4月のBリリースで再インストールされることはありませんが、レガシーMicrosoft Edgeのコンポーネントは削除されます。
Microsoft Edgeコンポーネントを使用するアプリへの影響が心配されますが、以下のブログで説明されている通り、EdgeHTMLエンジンは引き続きサポートされ、使用可能です。例えば、レガシーMicrosoft Edgeベースのキオスク端末用ストアアプリ「Kiosk Browser」は使用可能でした(画面2)。今後のアプリの開発にはChromium版Microsoft Edgeの「WebView2」の使用を勧めています。
Windows 10の「割り当てられたアクセス」のキオスクモード設定では、キオスクアプリとしてユーザーに対して1つのストアアプリを割り当てることができます。Chromium版Microsoft Edgeはデスクトップアプリであり、これまではキオスクアプリに指定することはできませんでした。しかし、Windows 10 バージョン1909以降、2021年2月のCリリース以降に更新することでChromium版Microsoft Edgeの割り当てがサポートされています(画面3)。
画面3 Windows 10 バージョン1909以降、2021年2月のCリリース以降でChromium版Microsoft Edgeのキオスクアプリとしての指定が可能に。ロゴなしのMicrosoft EdgeはレガシーMicrosoft Edgeの残骸2021年4月のBリリースではレガシーMicrosoft Edgeに関して、もう1つ大きな変更があります。Windows 10の隔離環境である「Windowsサンドボックス」は、これまでChromium版Microsoft Edgeに移行後もサンドボックス内にレガシーMicrosoft Edgeが存在しました。2021年4月のBリリース(一部は2021年3月のCリリースで先行的に)では、サンドボックス内の標準ブラウザがChromium版Microsoft Edgeに置き換えられます(画面4)。
画面4 これまではChromium版Microsoft Edgeに移行してもサンドボックス内はレガシーMicrosoft Edgeのままだった(画面左)が、2021年4月のBリリース(一部3月のCリリース)でChromium版Microsoft Edgeに置き換えられる「Adobe Flash」のサポートは2020年12月末で終了し、削除することが推奨されています。MicrosoftはWindows Updateで配布される「Internet Explorer(IE)」とレガシーMicrosoft Edge用のAdobe Flashを、手動で削除するための更新プログラム「KB477586」を2021年10月に公開しましたが、2021年2月になってオプションの更新プログラムとしてWindows Updateおよび「Windows Server Update Services(WSUS)」で配布しています。
知らぬ間に新しくなっていた(?)Windows 10更新後の「更新してシャットダウン」「シャットダウン」「再起動」の挙動
4月になればEdgeは……2021年4月、レガシーな「Microsoft Edge」に永遠のお別れを
Windows 10 バージョン1909以降の機能更新プログラム、これに注意しないと「ハマる」
次期Windows 10「バージョン21H1」も有効化パッケージ形式に、企業は移行すべきかどうかの判断が重要Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.