複数のデスクトップへの接続を1つのコンソールで管理できる「Remote Desktop Connection Manager(RDCMan)」が、Windows Sysinternalsユーティリティーの一部として復活した。
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2021年6月22日(米国時間)、「Remote Desktop Connection Manager(RDCMan)」の最新バージョン「2.8」がリリースされた。RDCManは、複数のデスクトップへの接続を1つのコンソールで管理できる「Windows Sysinternals」(Microsoftが無償でダウンロード提供しているWindows向けツール集)のユーティリティーの一部だ。
RDCManは、外部エンティティーへの参照を含むXMLを不適切に解析するという情報漏えいの脆弱(ぜいじゃく)性(CVE-2020-0765)が存在することが判明し、バージョン2.7(2014年11月リリース)を最後に2020年3月に公開が停止されていた。
この脆弱性は、特別に細工されたXMLコンテンツを含むRDCMan Groups(.rdg)ファイルをユーザーに開かせることで悪用することができた。
Windows Sysinternalsの生みの親として知られるMark Russinovich氏(現、Microsoft Azure CTO《最高技術責任者》)は2021年2月、RDCManが近い将来、再デビューすることを予告していた。
今回、RDCMan v2.8は、「Process Monitor(Procmon)」など、幾つかのツールの更新版とともに再リリースされた。
脆弱性解消のため、新バージョンで作成された.rdgファイルはRDCMan v2.7以前とは互換性がない。旧バージョンで作成された.rdgファイルを新バージョンで開き、編集することは可能だが、新バージョンの形式で保存され、古いファイルは「ファイル名.old」としてバックアップされる。
ユーザーは、RDCMan v2.8をWindows SysinternalsのサイトからZIP圧縮形式でダウンロードでき、インストール不要で単体で実行できる。また、Windows Sysinternalsの他のツールと同様、「Sysinternals Live」から最新版を直接ダウンロード、実行することも可能だ。
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