Microsoftは現在、LTSCの次期バージョン「Windows Server 2022」のプレビュー版(180日評価版)を一般提供し、Windows Server Insiderプログラムに参加していないITプロフェッショナルでも手軽に評価できるようにしています。Windows Server 2022および現行バージョンの「Windows Server 2019」と同時にリリースされるSACバージョンの「Nano Server」のWindowsコンテナ用ベースOSイメージについて、サポート期間の延長についても発表しています。
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Microsoftは2021年6月初め、「Microsoft Evaluation Center」(評価版センター)で「Windows Server 2022 Preview」(OSビルド20348)が利用可能になったことを発表しました。
少し遅れて、Microsoft Azureの「Microsoft Server Operating Systems Preview」オファーでも、同じビルドベースの「Windows Server 2022 Datacenter」と「Windows Server 2022 Datacenter:Azure Edition」(Azure Editionはプレビュー機能であるホットパッチ対応)イメージが利用可能になっています。
これまでWindows Server 2022 Previewを評価するには、Windows Server Insiderプログラムへの参加が必要でしたが、これからはプログラムへの参加なしに評価が可能になります。
MicrosoftはLTSC(長期サービスチャネル)版のWindows Serverについて、メインストリーム5年、延長サポート5年の長期サポートを提供しています。一方、SAC(半期チャネル)版のWindows Serverについては18カ月の短いライフサイクルでサポートが終了します。
ただし、例外もあります。LTSC版Windows Server 2019と同時にリリースされたSAC版「Windows Server, version 1809」のサポートは「2020年3月12日」に終了する予定でしたが、ユーザーからのフィードバックを受け「2020年11月10日」まで延長されました。SAC版Windows Serverの最新のサポートライフサイクルについては、以下を参照してください。
なお、「Windows 10バージョン21H1(May 2021 Update)」と同時にリリースされるとみられていた「Windows Server, version 21H1」は、筆者が確認した限り未リリースであり、Server CoreやNano Server関連の新機能はないと思われますが、リリースされるのかどうかも公開されている情報はありません。
また、SAC版Windows Server, version 1809は既にサポートが終了しましたが、Windowsコンテナのイメージとして提供される「nanoserver:1809」およびこのベースOSイメージから作成されたコンテナイメージ(.NET CoreやASP.NET Coreなど)についてはその後もサポートが継続されています。
2021年3月には、Windows Server 2019のメインストリームサポート期間と同じ5年のサポートが提供されることが発表されました。これにより、nanoserver:1809は「2024年1月9日」までサポートされることになります。同じ方針が次のLTSC版Windows Server 2022と同時にリリースされる「nanoserver:21H2」のコンテナイメージにも適用されることになり、Windows Server 2022のメインストリームサポートと同じ5年のサポートが提供されます。
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