Microsoftは「SQL Server on Windows container」のBetaプログラムを当面の間、停止することを発表しました。コンテナベースのSQL Serverは今後、既に一般提供中の「SQL Server on Linux container」のみとなります。
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Microsoftは2017年、Windows Server Coreベースの「SQL Server 2016」と「SQL Server 2017」のコンテナイメージ「SQL Server on Windows container」を、Betaプログラムとして提供開始しました。Betaプログラムは、テストや開発目的でのみ、利用できることを意味しています。
その後もBetaプログラムのまま、Docker Hubを通じてイメージが提供されてきましたが、3年以上、更新されたイメージが提供されることはなく、次のメジャーリリースの「SQL Server 2019」のコンテナイメージが提供されることもありませんでした。
そして、2021年7月5日(米国時間)、現在のエコシステムの課題や使用状況を考慮し、Betaプログラムを当面の間、停止することを発表しました。状況の変化によっては、この決定を再検討することもあるとのことです。
SQL Server on Windows containerのBetaプログラム終了により、Docker Hubの以下のリポジトリで提供されているイメージとタグは、今後削除され、利用できなくなる予定です(2021年7月5日の発表時点では利用可能、画面1)。
SQL Server 2017以降、SQL ServerはWindowsだけでなく、Linuxにも正式に対応しています。Linux版SQL Serverは「SQL Server on Linux」とも呼ばれており、対応するLinuxディストリビューション向けのインストールパッケージ、およびLinuxベースのコンテナイメージとして提供されています。LinuxベースのコンテナイメージはSQL Server 2017リリース当初から一般提供されており、運用環境(Developerエディションを除く)で利用できます。
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