デジタルアーツは、フィッシングサイトのドメイン名に関するレポートを公開した。2021年上半期に収集した国内外のフィッシングサイトのドメイン名に頻出する文字列で、最も多かったのは「amazon」だった。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
デジタルアーツは2021年9月22日、フィッシングサイトのドメイン名に関するレポートを公開した。このレポートはデジタルアーツが2021年上半期に収集した国内外のフィッシングサイトURLのドメイン名を集計したもので、頻出する文字列で最も多かったのは「amazon」だった。
デジタルアーツは収集したURLを「独自ドメイン」と「サブドメイン」を単語や文字列で分割し、それぞれを集計した。それらの文字列のトップ3は、「amazon」(4.73%)、「payee」(4.54%)、「secure」(3.36%)だった。
フィッシングサイトの独自ドメインを見ると、誰でもサブドメインを作成できる無料のWebホスティングサービスやダイナミックDNSサービスのドメイン名が上位を占めた。デジタルアーツによると国内で被害が多発している偽SMSを用いたフィッシングでは「duckdns.org」が頻繁に確認されているという。
これに対してサブドメインの文字列を集計すると「サブドメインなし」が53.29%と過半数を占めた。サブドメインを使っていたものでは、多い順に「mail」(1.26%)、「amazon」(0.69%)、「amazon.co.jp」(0.54%)、「ebay」(0.48%)「smbc-card.com」(0.46%)だった。ブランド名をサブドメインにするだけでなく、ブランドの正規ドメインをサブドメインとして利用するものが多かったとデジタルアーツは分析する。
フィッシングサイトのTLD(Top Level Domain)は、世界シェアのトップである「com」(48.39%)に加え、「org」(4.96%)、「xyz」(4.14%)、「cn」(4.04%)「top」(3.13%)が上位を占めた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.