IEサポート終了への対応が完了している企業は16%、準備が進まない原因は「予算不足」ではない バルテス「基幹システムの対応」に追われる企業が多数

バルテスは、「Internet Explorerサポート終了に関するアンケート調査」の結果を発表した。それによるとIEサポート終了に伴う対応を終えている企業はわずか16%だった。

» 2021年09月29日 08時00分 公開
[ITmedia]

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 バルテスは2021年9月28日、「Internet Explorerサポート終了に関するアンケート調査」の結果を発表した。それによると、IEサポート終了(2022年6月15日)に伴う対応を終えているのはわずか16%だった。

画像 IEのサポート終了に伴う準備をしているかどうか(提供:バルテス

 本調査は、ソフトウェア品質向上プラットフォーム「Qbook」の会員で、開発業務や品質保証業務に携わっている人を対象に実施され、241人から有効回答を得た。

約半数の企業が「基幹システムでIEを利用している」

 調査結果によるとIEサポート終了への対応を「完了している」と回答した割合は16%で、「現在対応中」(42%)、「まだ対応を始めていない」(15%)と続いた。IEのサポート終了が2022年6月に迫る中、対応を完了していない企業が大半を占める結果となった。

 IEサポート終了に向けた具体的な対応では、「社内基幹システムの対応」と回答した割合が最も高く50.4%(複数回答、以下同)に上った。次いで「顧客納品システムへの対応」(41.2%)、「業務プロセスへの対応」(26.3%)、「開発工程の変更」(2.2%)だった。バルテスは「約半数の企業が基幹システムへのアクセスにいまだにIEを使っていることが分かる」と分析する。

画像 IEのサポート終了に向けて必要な対応(提供:バルテス

 IEのサポート終了に伴う対応準備の進捗(しんちょく)状況を聞いたところ、「順調」と回答した割合は34%で「どちらともいえない」は39%、「難航している」は8%、「分からない」は19%だった。

 「どちらともいえない」または「難航している」と回答した人にその原因を聞くと、「影響を把握しきれていない」ことを挙げた割合が最も高く47%だった。次いで、「社内リソースが不足している」が29%、「スケジュールがタイトだ」が8%、「予算が不足している」が2%だった。

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