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» 2022年02月10日 05時00分 公開

通が愛用するMicrosoft製便利ツール集「Windows Sysinternals」の入れ方と注意点Tech TIPS

Windows OSを利用していると、こんな機能があったら便利なのに、こんな情報が得られたらトラブルシューティングの際に役立つのに、ということがある。実は、そうしたかゆいところに手が届くようなツール集「Windows Sysinternals」がMicrosoftから無償で提供されている。これまでWebページからダウンロードが必要であったが、Microsoft Store経由でもインストールが可能になり、手軽になっている。「Windows Sysinternals」をインストールする方法を紹介しよう。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]

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対象:Windows 8.1/10/11


「Windows Sysinternals」をインストールする 「Windows Sysinternals」をインストールする
Microsoftが無償で提供しているIT管理者/開発者向けのツール集「Windows Sysinternals」がMicrosoft Store経由でもインストール可能になった。ただ、幾つか注意点もある。「Windows Sysinternals」のインストール方法とその注意点について解説しよう。

 Windows OSを使っていると、こんな機能があったら便利なのに、こんな情報が得られたらトラブルシューティングの際に役立つのに、ということがままある。こうした機能は、たいがいフリーソフトウェアで見つかるものだが、フリーソフトウェアの利用は少々不安ということもあるだろう。実は、Microsoftからもこうしたツールが無償で「Windows Sysinternals」として提供されている。

 Windows Sysinternalsの歴史は古く、もともとは「Sysinternals」というサイトでWinternals Softwareが開発していたものだ。2006年にMicrosoftがWinternals Softwareを買収して、自社のツール集として配布を継続している。

 Windows Sysinternalsは、IT担当者や開発者がトラブルシューティングやシステム管理をするのに役立つツールを集めたものだ。ツールごとにインストールできる他、ツール集の「Windows Sysinternals」として全ツールをまとめてインストールすることも可能だ(インストール方法は後述)。

 原稿執筆時点で、「Windows Sysinternals」で配布されているツールは、下表の通り73個ある。ほとんど更新されていないものや、2016年を最後に更新が終了しているものがある一方で、ツールによってはいまだに更新が続けられている。その中には、自動サインインを実現する「Autologon」や[CapsLock]キーを[Ctrl]キーにする「Ctrl2cap」、プレゼンテーション中に画面を拡大できる「ZoomIt」など、IT担当者や開発者でなくても便利なツールが含まれている。意外と便利なツールも多いので、「Windows Sysinternals」をインストールしておくとよい。

ツール名 バージョン 最終更新日 説明
AccessChk v6.14 2021/6/22 ファイル/レジストリキー/サービス/プロセス/カーネルオブジェクトなどの有効なアクセス権を表示するためのツール
AccessEnum v1.33 2021/10/12 ディレクトリ/ファイル/レジストリキーのアクセス権を表示するツール
AdExplorer v1.51 2021/12/16 Active Directoryのビューアおよびエディタ
AdInsight v1.2 2015/10/26 Active Directoryクライアントアプリケーションのトラブルシューティングを目的としたLDAPリアルタイムモニタリングツール
AdRestore v1.2 2020/11/25 削除されたActive Directoryオブジェクトを復元するためのツール
Autologon v3.10 2016/8/29 自動サインインのためのツール
Autoruns v14.08 2022/1/27 システムの起動時やサインイン時に自動的に起動するように設定されているプログラムを確認するためのツール
BgInfo v4.26 2018/10/19 IPアドレスやコンピュータ名などのシステムに関する重要な情報をデスクトップの背景にするツール
BlueScreen v3.2 2006/11/1 ブルースクリーンを正確にシミュレートするツール
CacheSet v1.02 2021/12/16 キャッシュマネージャーのワーキングセットのサイズを制御するツール
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
ClockRes v2.1 2016/7/4 システムクロックの分解能を表示するツール
Contig v1.81 2021/10/12 個々のファイルの最適化や連続したファイルの新規作成を可能にするデフラグツール
Coreinfo v3.31 2014/8/18 各論理プロセッサに割り当てられたキャッシュなど、プロ セッサに関する情報を表示するツール
Ctrl2cap v2.0 2006/11/1 [CapsLock]キーを[Ctrl]キーにするツール
DebugView v4.90 2019/4/23 ローカルマシンやインターネット上のデバッグセッションの出力を見たり、記録したりするツール
Desktops v2.01 2021/10/12 仮想デスクトップを作成するツール
Disk2vhd v2.02 2021/10/12 物理システムを仮想マシンへ移行するために、物理ディスクを仮想ハードディスクへ変換するツール
DiskExt v1.2 2016/7/4 ボリュームとディスクの対応(マッピング)を表示するツール
Diskmon v2.02 2021/10/12 全てのディスクのアクティビティをキャプチャーするツール
DiskView v2.41 2020/10/15 ディスク内のファイル配置などをグラフィカルに表示するユーティリティー
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
Disk Usage(DU) v1.62 2020/11/4 ディレクトリごとのディスク使用量を表示するツール
EFSDump v1.03 2021/10/12 EFS(暗号化ファイルシステム)で暗号化されたファイルの情報を表示するツール
FindLinks v1.1 2016/7/4 ファイルのインデックスと、指定されたファイルに存在するハードリンクを表示するツール
Handle v4.22 2019/6/14 どのファイルがどのプロセスによって開かれているかなどを表示するツール
Hex2dec v1.1 2016/7/4 16進数から10進数、10進数から16進数への変換を行うツール
Junction v1.07 2016/7/4 NTFSのジャンクションを作成するツール
LDMDump v1.02 2006/11/1 オフラインで論理ディスクマネージャー(LDM)のデータベースを参照できるツール
ListDLLs v3.2 2016/7/4 現在ロードされている全てのDLLを、ロードされている場所とそのバージョン番号を含めて表示するツール
LiveKd v5.62 2017/5/16 カーネルデバッガーを使用して、ライブシステムを調査するツール
LoadOrder v1.02 2021/10/12 デバイスがロードされる順序を確認するツール
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
LogonSessions v1.41 2020/11/25 システム上のアクティブなログオンセッションをリストアップするツール
MoveFile v1.02 2020/9/17 次の再起動時にファイルの移動と削除のコマンドをスケジュールできるようにするツール
NotMyFault v4.01 2016/11/18 Windowsシステムのクラッシュやハングアップ、カーネルメモリリークを引き起こすテストツール
NTFSInfo v1.2 2016/7/4 NTFSボリュームに関する詳細な情報を確認するためのツール
PendMoves v1.3 2020/9/17 次の再起動時に実行されるファイルの名前変更と削除のコマンドのリストを列挙するツール
PipeList v1.02 2016/7/4 システム上の名前付きパイプを表示し、各パイプの最大インスタンス数とアクティブインスタンス数を表示するツール
PortMon v3.03 2012/1/12 シリアルポートとパラレルポートのアクティビティを監視するツール
ProcDump v10.11 2021/8/18 プロセスダンプをキャプチャーするツール
Process Explorer v16.43 2021/8/18 プロセスが開いているファイルやレジストリキー、その他のオブジェクト、ロードしているDLLなどを調べるツール
Process Monitor v3.88 2022/1/27 ファイルシステム、レジストリ、プロセス、スレッド、DLLの動作をリアルタイムに監視するツール
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
PsExec v2.34 2021/5/25 リモートシステム上でプロセスを実行するためのツール
PsFile v1.03 2016/6/29 どのファイルがリモートで開かれているかを確認するツール
PsGetSid v1.45 2016/6/29 コンピュータまたはユーザーのSIDを表示するツール
PsInfo v1.78 2016/6/29 システムに関する情報を取得するツール
PsKill v1.16 2016/6/29 ローカルまたはリモートのプロセスを終了させるツール
PsPing v2.01 2014/1/29 ネットワークのパフォーマンスを測定するツール
PsList v1.4 2016/6/29 プロセスおよびスレッドに関する情報を表示するツール
PsLoggedOn v1.35 2016/6/29 システムにサインインしているユーザーを表示するツール
PsLogList v2.8 2016/6/29 イベントログの記録をダンプするツール
PsPasswd v1.24 2016/6/29 アカウントのパスワードを変更するツール
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
PsService v2.25 2016/6/29 サービスの表示と制御を行うツール
PsShutdown v2.53 2021/10/12 コンピュータをシャットダウンし、オプションで再起動するツール
PsSuspend v1.07 2016/6/29 プロセスの一時停止と再開を行うツール
PsTools v2.48 2021/10/12 ローカルまたはリモートコンピュータで実行中のプロセスの一覧を表示するツール
RAMMap v1.60 2020/10/15 物理メモリの使用状況を分析するツール
RDCMan v2.90 2022/1/27 複数のリモートデスクトップ接続を管理するツール
RegDelNull v1.11 2016/7/4 標準のレジストリ編集ツールでは削除できないnull文字が埋め込まれたレジストリキーをスキャンして削除するツール
Registry Usage(RU) v1.2 2016/7/4 指定されたレジストリキーのレジストリ領域使用量を表示するツール
RegJump v1.11 2021/10/12 レジストリエディターで指定したレジストリパスにジャンプするためのツール
SDelete v2.04 2020/11/25 空き領域のクリーンアップツール
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
ShareEnum v1.61 2021/10/12 ネットワーク上のファイル共有をスキャンし、そのセキュリティ設定を表示するツール
ShellRunas v1.02 2021/10/12 コンテキストメニューから別のユーザーとしてプログラムを起動するためのツール
Sigcheck v2.82 2021/7/27 ファイルのバージョン情報やタイムスタンプ、デジタル署名の有無などを確認するツール
Streams v1.6 2016/7/4 NTFSの代替ストリームを表示するツール
Strings v2.54 2021/6/22 バイナリイメージ内のANSIおよびUNICODE文字列を検索するツール
Sync v2.2 2016/7/4 キャッシュされたデータをディスクにフラッシュするツール
Sysmon v13.32 2022/1/27 主要なシステムアクティビティを監視してイベントログに記録するツール
TCPView v4.17 2022/1/27 標準のnetstatコマンドより詳しくTCP/IP通信の状態を表示するツール
VMMap v3.32 2022/1/27 プロセスの仮想および物理メモリを解析するユーティリティー
VolumeId v2.1 2016/7/4 FATまたはNTFSドライブのボリュームIDを設定するツール
ツール名 バージョン 最終更新日 説明
Whois v1.20 2019/12/11 インターネット上のドメイン名やIPアドレスの登録情報を確認するツール
WinObj v3.14 2022/1/27 オブジェクトマネージャーの名前空間の情報を表示するツール
ZoomIt v5.0 2022/1/27 画面のズームや描画を行うプレゼンテーションツール
Windows Sysinternalsとして提供されているツール
更新日とバージョンは原稿執筆時点のものである。

MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする

 Windows Sysinternalsは、Microsoftの「Sysinternals」ページからツールごとにインストールすることが可能だ(「Sysinternals Suite」としてまとめてダウンロードすることも可能だが)。特定のツールのみ利用したいのであれば、ここからダウンロードして、インストールするとよい。

 Webブラウザで以下のWebページを開き、インストールしたいツール名をクリックする(「Sysinternals Suite」などはここでクリックするとZIPファイルがダウンロードできる)。ツールの解説ページが開くので、[Sysinternals Live]リンクをクリックすればツールの実行ファイルが単体でダウンロードできる。その上の[Download <ツール名>]リンクをクリックすると、実行ファイルが含まれたZIPファイルがダウンロード可能だ。

 例えば、「Autologon」をインストールしたいのであれば、上記のWebページで「Autologon」をクリックし、「Autologon v3.10」ページを開く。ここで[Download Autologon]リンクをクリックし、「Autologon.zip」をダウンロードする。ZIPファイルには、x86用の「Autologon.exe」、x64用の「Autologon64.exe」、ARM64用の「Autologon64a.exe」の3つの実行ファイルと、ソフトウェアライセンスについて記載された「Eula.txxt」が含まれている。自分の環境に合う実行ファイルを、適当なフォルダにコピーすればよい。

MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする(1) MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする(1)
Webブラウザで「Sysinternals」ページを開き、インストールしたいツール名が表示されるまでWebページをスクロールする。
MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする(2) MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする(2)
インストールしたいツール名が見つかったら、ツール名部分をクリックする。
MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする(3) MicrosoftのWebページから個別にツールをインストールする(3)
ツールの解説ページが開くので、[Sysinternals Live]リンクをクリックすると、実行ファイルがダウンロードできる。[Download <ツール名>]リンクをクリックすると、ZIPファイルがダウンロードできる。ZIPファイルには、x86用/x64用/ARM64用の3つの実行ファイルと、ソフトウェアライセンスについて記載された「Eula.txxt」が含まれている。

 インストーラーは付属しないので、[スタート]メニューに登録する場合は、実行ファイルを右クリックして、[スタートメニューにピン留めする]を選択して、手動で登録する必要がある。

ツールを[スタート]メニューにピン留めする ツールを[スタート]メニューにピン留めする
[ダウンロード]フォルダから新規作成した[C:\Sysinternals]フォルダなどに実行ファイルを移動し、ファイルを右クリックして、メニューから[スタートメニューにピン留めする]を選択し、[スタート]メニューに登録する。

Microsoft Storeから「Sysinternals Suite」をインストールする

 「Sysinternals」ページから個別にインストールした場合、アップデートが提供された際も、自分でWebページを確認して、ツールを改めてダウンロードする必要がある。「Sysinternals Suite」としてまとめてダウンロードするのであれば、Microsoft Storeからインストールすると、ツールが[スタート]メニューに登録され、アップデートも自動的にMicrosoft Store経由で行えるので便利だ。

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