女性エンジニアって、特別な人がなるんでしょう?教えて、キラキラお姉さん(2/3 ページ)

» 2022年07月04日 05時00分 公開
[高橋睦美@IT]

GUI開発業務の経験を経て転職、一転して「縁の下の力持ち」に

 最初に携わった業務は、電子機器のGUI開発だった。「組み込みGUI開発だけではなく、iPadやAndroidのGUI開発にも従事する中で、たくさんの言語と触れ合うことができました。またGUI開発を通して、デザインパターンやオブジェクト指向を実践的に学べたことも良かったです」という。GUIと連携するAPIを見ながら、「これはどんな実装で、どのように動いているのだろうか」を考えながら調べていく作業にも楽しさを感じていたそうだ。

 仕事の楽しさを体感し、日々成長していることの喜びもあった有馬さん。だが、一抹の不安も感じていたという。

 「当時、アプリケーションフレームワークを使用してGUI開発を行っていました。ただ、そのフレームワークを利用するスキルを除いたら自分には何が残るのかと考えると、ちょっと怖い思いもありました。エンジニアとして下のレイヤー――ファームウェアや組み込み本体の重要性を日々感じていたこともあり、GUIだけでキャリアを積むことに少し不安がありました」

 より深い技術を身に付けることができ、かつ、以前から考えていたグローバルで働ける環境を模索する中で出会ったのが、今の職場であるレノボ・ジャパンだった。ただ、決め手はこうした外形的な条件ではなく、面接時に対話したマネジャーの雰囲気だったという。

 「面接で話をした方の雰囲気や質問内容がとても自分にマッチしていて、『この職場なら働きやすそうだ』と思えたことが大きな決め手でした。職場の雰囲気は大学の研究室のようだと聞かされたことも、研究室大好きだった私にとっては、楽しく自分のペースで働けそうだなと思えました」

 有馬さんは現在、レノボ・ジャパンでBIOSの開発に携わっている。具体的には、Intelのチップが搭載するセキュリティ機能とBIOSとの連携や、ファームウェアが改ざんされていないかどうかを検証する署名システムの開発・運用などが主な業務だ。

 「前の会社では作っていたものがGUIなので、ユーザーにそのまま見えるという喜びはありました。これに対しいま携わっている署名システムは、ユーザーにはまったく認識されないところなので寂しさはあります。しかし一方で、絶対に誰かがやらなければいけない縁の下の力持ちを担っていることに喜びを感じています」

愛用のPC(もちろんLenovo)

 要求に応じてシステムをアップデートし、安定稼働に努める業務を通して、エンジニアとしてのスキルアップも感じている。一方で、かつて研究室でコーディングを始めたころに持っていた、「この言語じゃないとだめだ」といったこだわりは薄れつつあるという。

 「学生時代、初めて本格的に触れた言語がJavaだったため、特別な思いがありました。しかし、社会人となりいろいろな業務をこなすうちに、システムも言語も手段でしかないと考えるようになりました。周囲のエンジニアたちから良い影響を受けています。自分の技術力を理由に実装の選択肢を狭めたくないので、日々新しい技術について勉強しています。」

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