連載
» 2022年07月27日 05時00分 公開

自分の強みを知るのに15年かかったGo AbekawaのGo Global!〜Aaron Farney(後)(1/3 ページ)

グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回もUnwired LogicのAaron Farney(アーロン・ファーニー)さんにお話を伺う。19歳から起業を経験したアーロン氏が語る「起業の魅力」とは何か。

[取材・文:阿部川久広(Go Abekawa), 構成:鈴木麻紀、中村篤志,@IT]

 国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。前回に引き続きUnwired LogicのAaron Farney(アーロン・ファーニー)さんにご登場いただく。軽いフットワークで、起業や業務転換をこなすアーロン氏が伝えたい「情熱を持つこと」の意味とは。聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。

19歳から起業していたアーロンさんにとって「起業の魅力」とは?

阿部川“Go”久広(以降、阿部川) Qurazに13年間お勤めになった後、サンコーテレコムにお移りになります。

Aaron Farney(アーロン・ファーニー、以降アーロンさん) Qurazでの仕事はとても面白く、チームもとても素晴らしかったのですが、素晴らし過ぎて私がやることがなくなって退屈になったので(笑)。サンコーテレコムは当時事業を拡大する計画を立てており、多くのプロジェクトを抱えていたので、特にプロジェクトマネジメントの経験のある人材を欲しがっていたのです。業務はプロジェクトを管理するだけではなく、プロジェクトマネジャーのトレーニングをしたりケーススタディーを作成したりと多岐にわたっていました。

 実はサンコーテレコムはUnwired Logicの最初期の顧客でもあります。私はサンコーテレコムの社員として働きながら、Unwired Logicも経営していました。

阿部川 Unwired Logicの起業は2015年のことですね。なぜ起業しようと思ったのですか。

アーロンさん 前職であるQurazの仕事には満足していましたが「次は何をやろう、何か新しいチャレンジはないだろうかと」考えていました。起業は当然、考えられる限り一番大きく、しかもリスクもある、大変なチャレンジです。でも私だったら、世界でトップの品質を維持しながら、人々に満足してもらえる価値の高いコンサルティングができるのではないかと考えたのです。


編集中村 編集 中村

 この自信はどこから来るのでしょう。でも、実際にアーロンさんの話しぶりを聞いてると、なんとかできそうな気がしてくるので不思議です。まずはやってみよう、というチャレンジスピリッツにあふれているのでしょうね。


アーロンさん ちなみに私が初めて会社を設立したのは、19歳くらいのときです。当時はカーステレオがとてもはやっていました。それで私はカーステレオを買い、それを売って車に設置するというサービスの会社を作りました。あまりうまくはいかず、ほんの6カ月ほどでやめてしまいましたが(笑)。

画像 初めて起業したころのアーロンさん

阿部川 起業の魅力とは何でしょうか。起業は素晴らしいと思いますが、お金がかかるとか失敗するリスクが高いとかネガティブな意見も多いです。

アーロンさん きっと、何もないところに何かを作り出すのが好きなのだと思います。なんと言えばいいか………、例えば誰かが何か新しいアイデアやプロジェクトを持っていたとして、そのビジョンを現実世界で扱えるものに変えることが好きなんです。もちろん今までたくさん失敗もしていますよ。でもそれ以上に成功が積み重なっています。そうした企業がどんどん成長していって、もうある程度手がかからなくなると、もういいやと退屈になるのです(笑)。現在の仕事は、まだまだやることがたくさんあるので全然退屈はしていません。さまざまなパーツを統合していってしっかり全体が機能するものにする。それが私の強みだと思います。

阿部川 ご自身の強みを明確にご存じなのは素晴らしいことですね。

アーロンさん はい、時間はかかりました。15年以上はかかったでしょうか。面倒だと思う仕事もたくさんしました。今からはもうやりたくありませんが(笑)。もちろん、どんな仕事からも学ぶべきことはあります。それがなかったら、ここにこうしておりません。全ての小さな決断が積み重なってここに到達しました。

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