グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回も前回に引き続き、八楽でAIプロダクトを開発しているWernich Baumgarten(バーニック・バウムガートン)さんにご登場いただく。多様な国籍のエンジニアと一緒に働く同氏が、仕事で大切にしていることとは。
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回も八楽でAI(人工知能)プロダクトを開発しているWernich Baumgarten(バーニック・バウムガートン)さんにお話を伺った。さまざまな国籍のエンジニアが集まるチームで意見がぶつかったとき、彼らは「ポジティブな結論」にどうやって導いているのか。聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
阿部川 現在、どのような業務を行っているのですか。
バーニックさん AI翻訳プロダクトのフルスタックデベロッパーとして、バックエンドもフロンエンドも担当しています。バグフィックスや新機能開発など、さまざまなクライアントの要望に対応する幅広い業務です。
阿部川 チームメンバーは何人ですか。
バーニックさん 何人と表現しにくいですね。まとまったチームがあるのではなく、メンバーごとにそれぞれ違ったタスクを処理するといった形なので。個々で別々の仕事をしてはいますが、それぞれ同じような責任範囲を持って働いています。例えば1つの同じプロダクトやアプリケーションに、3人のデベロッパーが携わっていて、それぞれがタスクを処理していくと最終的に1つにまとまるといった感じです。もちろん、非常に大きなプロジェクトや重大なタスクなどの場合はチームで対応することはありますが、それでも2人から3人ぐらいのチームになります。
阿部川 仕事をする上で一番難しかったことは何ですか。
バーニックさん 個人的にはワークライフバランスでしょうか。最初のころは「仕事をし過ぎない」ということを、どうやったらいいか分からず、結果として長く働き過ぎて疲れてしまうことがよくありました。つらかったですね。今はうまくコントロールができるようになりましたけれど。
阿部川 コントロールできるようになったのはなぜでしょうか。仕事に慣れたから、などでしょうか。
バーニックさん タスクを早く仕上げることに集中できているからだと思います。集中できれば時間を忘れて仕事に向き合い、効率的に仕事を仕上げられます。
阿部川 主にどのような言語を使っているのですか。
バーニックさん 今は「PHP」です。フロントエンドは「JavaScript」です。
阿部川 この業界(IT業界)は変化が激しいので、常に新しい技術や言語を学ぶ必要があると思います。バーニックさんはじめ八楽の皆さんはどのように勉強されていますか。
バーニックさん 同僚の多くはスキルをもっと伸ばしたいと思っていますから、本を読んだりブログを読んだり議論したりしています。会社も新しいソリューションや新製品に常に取り組んでいますから、技術のアップデートや新しい言語などがあれば積極的に取り入れるように推奨されています。
何か問題があった場合は、すぐにその問題をオープンディスカッションでポストして、みんなの知恵を持ち寄って解決するようにしています。同じような問題を経験したことのあるエンジニアがいる場合はすぐに解決できますし、詳しいエンジニアがいない場合はパブリックにメッセージを上げて、皆で解決策を考えるようにしています。
よく「早く行きたいなら1人で、遠くに行きたいならみんなで」という言葉を目にしますが、普段から積極的に議論し合えるような関係性があれば「みんなで早く遠くに行くこと」も可能ですよね。私は前職が「相談しにいくと評価が下がる」という環境で非常に苦しかったので、(自分が今、エンジニアだとしたら)八楽のような環境は憧れます。
阿部川 仕事をしていて楽しいことは何ですか。
バーニックさん 業務そのものが楽しいですね。もちろん、クライアントが具体的なやり方を決めた上で追加で要求してくるような、対応が難しい依頼も多々あります。でも試行錯誤してプロジェクトを終わらせ、実際に使って喜んでもらったとき大きな達成感があります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.