「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、リソースプールのディスクのI/O統計に関する情報を出力する方法について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_resource_governor_resource_pool_volumes」における、リソースプールのディスクのI/O統計に関する情報を出力する方法について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)です。
SQL Serverではリソースガバナーの機能を使用して、ワークロードが使用するシステムリソースの消費を管理できます。リソースガバナーでは、アプリケーションからの要求をワークロードグループに割り当てます。ワークロードグループが属するリソースプールに、使用できるCPU時間やメモリ量の割合、I/O要求のスループットを設定することで、アプリケーションからの要求で使用されるリソースを制限します。
「sys.dm_resource_governor_resource_pool_volumes」では、リソースプールのディスクのI/O統計に関する情報を出力します。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
pool_id | int | リソースプールのID |
volume_name | sysname | ディスクボリュームの名前 |
read_io_queued_total | int | エンキューされた読み取りI/Oの合計 |
read_io_issued_total | int | 発行された読み取りI/Oの合計 |
read_ios_completed_total | int | 完了した読み取りI/Oの合計 |
read_ios_throttled_total | int | 調整された読み取りI/Oの合計 |
read_bytes_total | bigint | 読み取られた合計バイト数 |
read_io_stall_total_ms | bigint | 読み取りI/O完了までの合計時間(ミリ秒単位) |
read_io_stall_queued_ms | bigint | 読み取りI/Oキューの合計時間(ミリ秒単位) |
write_io_queued_total | int | エンキューされた書き込みI/Oの合計 |
write_io_issued_total | int | 発行された書き込みI/Oの合計 |
write_io_completed_total | int | 完了した書き込みI/Oの合計 |
write_io_throttled_total | int | 調整された書き込みI/Oの合計 |
write_bytes_total | bigint | 書き込まれた合計バイト数 |
write_io_stall_total_ms | bigint | 書き込みI/O完了までの合計時間(ミリ秒単位) |
write_io_stall_queued_ms | bigint | 書き込みI/Oキューの合計時間(ミリ秒単位) |
io_issue_violations_total | int | I/O発行違反の合計 |
io_issue_delay_total_ms | bigint | スケジュールされた時間と実際のI/O時間との間の合計時間(ミリ秒単位) |
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