これがあったら危ないのか?――同じPCなのに名前がコロコロ変わるWindowsサービスの秘密その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(226)

Windows 10やWindows 11には、頻繁かつ微妙に名前が変化するサービスが複数存在することをご存じでしょうか。例えば、あるときは「Connected Devices Platform ユーザー サービス_57b90a」で、次に確認したときには「Connected Devices Platform ユーザー サービス_31da72」という具合です。その正体とは……。

» 2022年12月27日 05時00分 公開
[山市良テクニカルライター]

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「Windowsにまつわる都市伝説」のインデックス

Windowsにまつわる都市伝説

名前が変わるWindowsサービス、実は作成/削除の繰り返し

 以下の画面1は、ある「Windows 10」のPCにサインインして、「サービス」スナップイン(Services.msc)を開いたところです。サービスの名前(表示名)が「_57b90a」で終わるサービスを複数確認できるでしょう。

画面1 画面1 名前が「_57b90a」で終わるサービスが複数存在する

 画面2は、同じPCでいったんサインアウトして、同じユーザーで再びログオンしたときのものです。「_57b90a」で終わっていた全てのサービス名が、今度は「_31da72」で終わる名前に置き換わっています。

画面2 画面2 同じユーザーでログオンし直すと「_31da72」で終わる名前に置き換わった

 これはサービス名が変更されたわけではありません。正確には、ユーザーがログオンするたびに「サービスの作成、開始、停止、削除が繰り返されている」のです。

 この挙動は、Windows 10 バージョン1703(Creators Update)から導入された「ユーザーごとのサービス(Per-user Service)」によるものです。ユーザーごとのサービスは、ユーザーがWindows(Windows 10 バージョン1703以降)またはWindows Server(「Windows Server 2019」以降のデスクトップエクスペリエンスのみ)にログオンしたときに作成され、必要に応じて開始され、そのユーザーがサインアウトしたときに停止および削除されます。

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