Googleの「V8」JavaScriptエンジンで動作するサーバサイドJavaScript環境の最新版「Node.js 20」が公開された。
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OpenJS Foundationは2023年4月18日(米国時間)、Googleの「V8」JavaScriptエンジンで動作するサーバサイドJavaScript環境の最新版「Node.js 20」を公開した。
2023年5月時点では、「Node.js 18」が「Active LTS」(長期サポートの対象)というリリースステータスにある。Node.js 20は、「Current」(最新)というリリースステータスで、2023年10月24日からActive LTSに移行する予定だ。
セキュリティ強化の一環として、Node.jsアプリケーションの実行中に特定リソースへのアクセス制限を可能にする実験的なAPIを追加した。「-experimental-permission」というフラグを利用することで、ファイルシステムへのアクセス、プロセスの起動、ワーカースレッドの作成などの処理を制限できる。
ブラウザの動作に応じて、読み込まれるファイルの絶対パスを表示するimport.meta.resolve関数が同期処理に対応した。
V8 JavaScriptエンジンが「V8 11.3」にアップデートされた。V8のアップデートに伴い、Node.js 20では、文字列がUnicode仕様に従って整形されているかどうかを判定したり変換したりする関数や、配列操作を効率化する関数など言語関連の機能強化、WebAssemblyを呼び出す処理の効率化が実施された。
Node.js 19で実験的機能として追加されたテストツールの「Test Runner」が安定版に到達した。
Node.js 19で実験的機能として追加された「Single Executable Apps」が、Node.js 20でも利用できる。アプリケーション配布用の単一ファイルを作成して配布可能だ。これにより、Node.jsがインストールされていないシステムにNode.jsアプリケーションの配布が容易になる。
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