Hyper-Vの仮想マシン接続において、Windows 11ゲストの基本セッションモードの場合にだけ発生する不可思議な現象を発見しました。恐らく“バグ”なのでしょうが、使いにくくて仕方がありません。
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筆者はHyper-V仮想マシンにさまざまなバージョンのWindowsやLinuxをインストールして、日々OSの機能やアプリの評価などを行っています。「Windows 11」が登場してからもう数年たちますが、Windows 11をHyper-V仮想マシンのゲストOSで使用するようになってすぐに、奇妙な現象に気が付きました。ある状況下で「Windows 11ゲストに送信したテキストから改行が消えてしまう」のです。
Hyper-Vの仮想マシンのコンソールに接続する「仮想マシン接続(Vmconnect.exe)」には、「基本セッションモード」と「拡張セッションモード」の2つの接続モードがあります。
基本セッションモードは、ゲストOSの状態や種類に関係なく「ローカルコンソール」(ビデオ出力)に接続するもので、OSのインストール時や起動直後からコンソールを操作でき、シャットダウンまたは停止するまでビデオ出力を表示し続けます。
一方、拡張セッションモードは、リモートデスクトップ接続の技術を利用したもので、WindowsゲストはVMBus(仮想マシンバス)経由、LinuxゲストはHvソケット経由でリモートデスクトップセッションに接続します。
拡張セッションモードでは、デバイスやドライブ、オーディオのリダイレクト、クリップボード共有、高解像度接続、画面のリサイズなど、リモートデスクトップ接続がサポートする多くの機能を利用できますが、基本セッションモードでもクリップボード経由でゲストOSにテキストを送信することができます。
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