レバレジーズは、「ChatGPT」をはじめとするAIチャットサービスを使った就職活動に関する実態調査の結果を発表した。就職活動にAIチャットサービスを使用した経験がある学生は18.8%。そのうち4割近くが、「期待以上の結果を得られた」と回答した。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
レバレジーズは2023年9月4日、「『ChatGPT』などのAI(人工知能)チャットサービスを使った就職活動に関する実態調査」の結果を発表した。この調査は、レバレジーズが運営する新卒者向け就職エージェント「career ticket 」に登録している大学生を対象に実施したもので、352人から有効回答を得た。
調査結果によると、就職活動にAIチャットサービスを「使用した」と回答した人の割合は18.8%。使用した主な理由は、「自分の考えを言語化するときに便利」「文章の表現に誤りがないかどうかを確認するため」「エントリーシートの校閲・添削が素早く終わる」など。
文章の添削は、AIの方が「正確性がある」や「工数削減につながる」と考えている学生が多いようだ。これに対して「使おうと思ったが使わなかった」は9.3%、「使わなかった」は71.9%だった。
AIチャットサービスの使用目的で最も多かったのは「エントリーシートの作成」で38.4%(複数回答、以下同)。次いで「自己分析」(17.9%)、「業界/企業分析」(16.1%)などが続いた。AIチャットサービスを就職活動に使用した感想を見ると、おおむね良好のようだ。「期待通りだった」(53.0%)との回答が最も多く、「期待以上に良かった」は36.4%。これに対して「期待以下だった」は10.6%で、その理由には「うまく指示しないと定型文ばかりの文章になる」「回答が普遍的過ぎる」などが挙がった。
就職活動にAIチャットサービスを利用することには、「賛成」(75.6%)が多数を占めたものの、「反対」の意見として「自分の力で就職活動をすべき」「AIの情報源が不明」「みんなが使えば似たような文章になる」などが挙がった。
レバレジーズは、今回の調査結果を受けて次のように指摘している。
「今後の新卒就職活動市場ではAIチャットサービスを活用する学生と活用しない学生が混在する想定される。そのため、書類通過後の面接で『いかに学生の魅力を引き出せるか』や『企業とのマッチング度合いの高さを判断できるかどうか』が企業には求められる」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.