GitHubは企業がAIの取り組みを加速させていく上で、生産性とコラボレーションを向上させるための3つのヒントを解説した。
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GitHubは2023年10月27日(米国時間)、企業がAI(人工知能)などの先端技術を活用していく上で、生産性やコラボレーションを向上させるためにどのような取り組みが重要になるのか解説した。
GitHubの調査によると、AIなどの先端技術にいち早く取り組む開発者は、エンドユーザーと協力してインパクトを生み出す機会を求めている。一方で、多くの時間を、ビルド、テスト、デプロイメントの待機に費やしている。また開発者はコラボレーションが自分たちの仕事にとって非常に重要だと感じており、パフォーマンス指標はコードの品質よりもコラボレーションやコミュニケーションに重きを置くべきと回答していた。
GitHubはこれらの調査結果を受け、企業がAIを活用していく上で生産性やコラボレーションを向上させるための3つのヒントを紹介した。
GitHubでは、少人数のアジャイルなチームで新しいプロダクトを開発し、プロダクト開発の全工程においてフィードバックループを組み込んでいるという。
ボトルネックなしに効率的な意思決定や開発が可能であり、このアプローチが「GitHub Copilot」の開発にもつながっている。MVP(Minimum Viable Product)ができれば、より多くの人をプロジェクトに参加させ、フィードバックループを持続できると、GitHubは述べている。
企業は、コラボレーション文化を創造するためのベストプラクティスをオープンソースコミュニティーから学び、社内のチームに浸透させるべきだとした。これは「インナーソース」と呼ばれている。
GitHubの調査によると、開発者は最も仕事に良い影響を与えることとして「新しいスキルを学ぶこと」を挙げている。一方、開発者の30%が、新しいスキルを学ぶことは仕事に悪影響を及ぼす可能性があるとも回答している。
GitHubは、開発者が新しいスキルを学ぶことを追加の仕事だと捉えている可能性があり、開発者ではない一般の従業員にも同様の傾向があるとした上で、ワークフローの中にスキル学習を支援するAIツールを組み込むなど、AIを活用した学習が重要だとした。
「AIはコラボレーションやパフォーマンスの向上、仕事におけるスキルアップなど、企業文化や信頼構築の方法を変えるものになる。先述した3つのヒントに取り組むことで、AIを活用した成長とイノベーションに備えることができるだろう」
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