DX推進に必要となる知識を図る内容を「情報処理技術者試験」に追加 IPA2024年10月から適用開始

IPAは、「情報処理技術者試験」と「情報処理安全確保支援士試験」の出題範囲とシラバスを改訂した。ビジネス変革やデザイン、データとAIの活用など、DX推進に必要となる知識を評価するための対応を施した。

» 2023年12月27日 08時00分 公開
[@IT]

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 情報処理推進機構(IPA)は2023年12月25日、「情報処理技術者試験」と「情報処理安全確保支援士試験」の出題範囲とシラバス(試験における知識や技能の細目)を改訂したと発表した。IPAによると「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を担う人材に必要な素養や専門的なスキルを評価できるようにした」という。

画像 変更対象のドキュメントと試験区分(提供:IPA

「DX人材の育成、確保のために活用してほしい」

 変更対象のドキュメントは、科目Aと科目Bに関する試験要項とシラバス。試験区分は、科目AについてはITパスポート試験以外の全試験区分。科目Bについては情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験、情報処理安全確保支援士試験が対象となる。なお、シラバスは全試験区分が対象だ。

 主な変更内容は次の3点。

  • ビジネス変革やデザイン、データとAI(人工知能)の活用など、DX推進に必要となる知識を評価するための対応
  • 「数理」「データサイエンス」「応用基礎レベルのAIモデルカリキュラム」のキーワードなどの取り込み
  • 「システムアーキテクト試験」と「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」の試験範囲にUI/UX(ユーザーインタフェース/ユーザーエクスペリエンス)デザインに関する分野を追加

 IPAは、ITを取り巻く環境変化や技術の高度化、デジタル人材の需要拡大などを踏まえて出題内容を適宜改訂している。今回の改訂によって「情報処理技術者試験がDX人材の育成、確保に活用されることを期待している」とIPAは述べている。

 改訂内容は2024年10月実施の試験(ペーパー方式の試験は2024年度秋期試験)から適用予定だ。

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