ChatGPTを対話システムと見なし、これまでの対話システムで用いられてきた技術との違いを整理しながら、どのようにして人間のような自然で流ちょうな対話が実現できているのかを解説する本連載。第2回では、対話システムへの入力を処理する言語理解について解説した。今回は、第1回で取り上げた対話システムを中心に、対話管理と応答文生成において用いられている技術について解説する。
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今回のテーマは、対話システムからの出力となる応答文生成と、そこに至るまでの対話管理である。対話システムと複数回のやりとりが発生する場合には、文脈を反映した適切な応答文を生成する必要があり、それまでどのように対話してきたかを管理する対話管理の役割は重要である。対話システムで用いられてきた対話管理と応答文生成の技術は、ルールとテンプレート、フレームとテンプレート、大規模言語モデルに大別できる。本連載の第1回で取り上げた対話システムを中心に、用いられている技術について解説する。
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