Oracleは、社内で使用しているAIコーディングコンパニオン「Oracle Code Assist」を社外にも提供する計画を発表した。
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Oracleは2024年5月7日(米国時間)、社内で使用しているAI(人工知能)コーディングコンパニオン「Oracle Code Assist」を将来、機能を拡充した上で社外の開発者にも提供する計画を発表した。
Oracle Code Assistは、開発速度を向上させ、コードの一貫性を高めるために設計されている。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の大規模言語モデル(LLM)を利用し、OCIでのJava、SQLおよびアプリケーション開発向けに微調整、最適化され、開発者にコンテキスト固有の提案を提供する。組織のベストプラクティスとコードベースに合わせてカスタマイズ可能だ。ほとんどの最新のプログラミング言語で書かれたコードの更新、アップグレード、リファクタリングに使用できる。
Oracle Code Assistは、Oracle社内で新しい製品やサービスの構築に積極的に使用されており、「JetBrains IntelliJ IDEA」「Microsoft Visual Studio Code」などの一般的な開発環境のプラグインとして社外に提供される。
アプリケーションがどこで実行されるかにかかわらず、アプリケーションを構築、最適化、アップグレードする開発者を支援するために、専門家の意見を反映したフィードバックを提供するようにトレーニングされることになっている。
Oracle Code Assistはコードスニペット、依存関係分析、エラー緩和の選択肢、テストケース、注釈、要約、文書化機能を提供することで、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の各ステップに対応すると、Oracleは述べている。
またOracleは、OracleがJavaプラットフォームの管理と開発に深く関わっており、リレーショナルデータベース業界のパイオニアでもあることに言及し、次のように強調している。
「Oracle Code Assistは、Oracleの長年のアプリケーションおよびソフトウェア開発で培われた幅広いソフトウェアリポジトリを基に開発されている。OCIのサービスAPI、コーディングパターンに加え、Java、SQL、OCI、SuiteScript(NetSuiteの拡張機能開発に使われる)といったOracle独自のソフトウェア開発のベストプラクティスで微調整される。ソフトウェアやアプリケーションがどこにデプロイ(展開)されるかにかかわらず、組織を支援できる装備が整う見込みだ」
Oracle Code Assistは主に、開発の迅速化を支援する機能と、コードの一貫性と最適化の強化を支援する機能を提供する。
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