テレワークなどで自宅のPCで仕事をすることもあるだろう。また、会社などでも出社した時には共有のPCで仕事をするといった働き方も増えているようだ。そのような場合、用途やユーザーごとにWindows OSのユーザーアカウントを作成しておくと、作成したファイルなどが別のユーザーフォルダに保存されて、誤って削除してしまうなどの事故を防ぐことができる。そこで、Windows 11で新しいユーザーアカウントを追加する方法を紹介しよう。
対象:Windows 11
テレワークで自宅のPCで仕事をすることが多くなっているのではないだろうか。また、オフィスもフリーアドレスになって、空いている席にあるWindows PCを共有する、といった働き方を採用する企業も増えていると聞く。
そうした状況では、単一のWindowsユーザーアカウントで作業すると、ユーザーフォルダのデータが混在してしまい、誤って大事なデータを削除してしまうなどの事故も起こりがちだ。
このような場合、用途やユーザーごとにユーザーアカウントを作成し、ユーザーフォルダやWindows 11の設定などを分けるようにするとよい。そこで、Windows 11で新たにユーザーアカウントを作成する方法を紹介しよう。
Windows 11のユーザーアカウントには、幾つかの種類がある。ここでは、従来のWindows OSから使われてきた「ローカルアカウント」と、Active Directoryドメインに参加する「ドメインアカウント」、Microsoftのオンラインサービスと共通のアカウントでサインインできる「Microsoftアカウント」の3種類について追加する方法を説明する。
なお、Windows 11にユーザーアカウントを追加するには、サインインしているユーザーアカウントが「管理者」である必要がある。
仕事用や別のユーザーが使用する目的なら、ローカルアカウントを追加することが多いだろう。
それにはまず[設定]アプリを起動し、[アカウント]画面の「アカウントの設定」欄にある[他のユーザー]をクリックし、[その他のユーザー]画面を開く。
このとき、更新プログラムの適用状況などによって、[アカウント]画面が[アカウント]と[リンクされたデバイス]という2つの項目になっている可能性がある。この場合、[アカウント]を選択すると、従来の[アカウント]画面になる(階層が1つ深くなる)。
以降、従来の[アカウント]画面を前提に説明していく。
[その他のユーザー]画面が開いたら、「他のユーザー」欄にある[アカウントの追加]ボタンをクリックする。
[Microsoftアカウント]ウィザードが起動するので、「このユーザーはどのようにサインインしますか?」画面で、必ず「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックする。ここでメールアドレスや電話番号を入力してしまうと、Microsoftアカウントが追加されてしまうので注意してほしい。
「アカウントの作成」画面に変わるので、ここで「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックする。
「このPCのユーザーを作成します」画面に切り替わるので、ここでユーザー名やパスワードを入力して、[次へ]ボタンをクリックする。
「パスワードを忘れた場合」欄で質問を選択し、その質問に対する回答を入力する。3種類の質問を選択して回答する必要がある。[次へ]ボタンをクリックすると、ローカルアカウントが追加される。
デフォルトでは、追加したユーザーアカウントは、他のユーザーの設定が変更できないなど制限のある「標準ユーザー」として追加される。これを「管理者」に変更する方法は後述する。
なお追加したローカルアカウントを有効にするには、追加したユーザーアカウントでサインインする必要がある。[スタート]メニューを開き、現在サインインしているアカウント名をクリックしてサブメニューを開き、一番下の作成したローカルアカウント名をクリックして、このアカウントでサインインする。パスワードは、ローカルアカウントを作成した際に設定したものを入力すればよい。
新しいアカウントでは、アプリケーションの再インストールや再設定などが必要になる場合もある。新しいアカウントでサインインした後、環境設定を行うこと。
次ページでは、ドメインアカウントやMicrosoftアカウントを追加する方法や、アカウントの種類を「管理者」に変更する方法など紹介する。
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