【 Get-VHD 】コマンドレット――仮想ディスクの情報を取得するWindows PowerShell基本Tips(107)

本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-VHD」コマンドレットを解説します。

» 2024年06月24日 05時00分 公開
[後藤諭史@IT]

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 本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、仮想ディスクの情報を取得する「Get-VHD」コマンドレットです。

Get-VHDコマンドレットとは?

 「仮想ディスク」といわれて真っ先に思い付くのは、「Windows Server」のハードウェア仮想化技術「Hyper-V」や「Microsoft Azure」で用いられる仮想マシン(Virtual Machine:VM)用のディスクでしょう。

 「.VHD」や「.VHDX」といった拡張子を持つファイルは「仮想ディスク」と呼ばれ、ハードウェア仮想化技術によって仮想化されたサーバやクライアントPCで使用される“仮想的なディスク”です。

 仮想ディスクはVM専用というわけではなく、物理PC上でマウントしてデータディスクとして利用したり、起動ディスクとしてブート(VHD Boot)したりすることも可能です。

 こうした便利な使い方ができる仮想ディスクの詳細情報を取得するのが、今回紹介するGet-VHDコマンドレットです。物理ディスクと同様、仮想ディスクも物理セクタサイズや論理セクタサイズを持つため、こうした情報を取得する際にGet-VHDコマンドレットは重宝します。

【注】Get-VHDは「Windows PowerShell用Hyper-Vモジュール」に含まれるコマンドレットです。GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の「Windowsの機能の有効化」や「役割と機能の追加」からHyper-Vを有効にするか、Windows PowerShellで「Enable-WindowsOptionalFeature」コマンドレットで有効にすることで使用できます。


Get-VHDコマンドレットの書式

Get-VHD [オプション]


Get-VHDコマンドレットの主なオプション

オプション 意味
-Path 指定したパスにある仮想ディスクの情報を取得する

指定したパスにある仮想ディスクの情報を取得する

 Get-VHDコマンドレットを必須オプションである仮想ディスクのパスを指定して実行すると、仮想ディスクの情報がテーブル形式で表示されます(画面1)。

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