【 Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration 】コマンドレット――Microsoft Intuneに登録された構成プロファイルの情報を参照するWindows PowerShell基本Tips(109)

本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration」コマンドレットを解説します。

» 2024年07月04日 05時00分 公開
[国井傑株式会社エストディアン]

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連載目次

 本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Microsoft Intune」に登録された構成プロファイルの情報を参照する「Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration」コマンドレットです。

Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットとは?

 「Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration」は、Microsoft Intuneに登録されたデバイスに対し、ポリシーを割り当てる際に利用する「構成プロファイル」を参照するコマンドレットです。ITIL(Information Technology Infrastructure Library)における構成管理の一環として、Microsoft Intuneに登録された構成プロファイル情報をWindows PowerShellで取り出し、テキストデータとして保存するといった使い方が可能です。

 なお、Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットは、本連載第45回で解説した「Connect-MgGraph」コマンドレットで「Connect-MgGraph -Scopes "DeviceManagementConfiguration.Read.All"」と実行して、Microsoft Intuneへのアクセス許可を与えておくことが前提条件になります。

Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットの書式

Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration [オプション]


Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットの主なオプション

オプション 意味
-Property 特定の属性情報を表示する。省略可能
-DeviceConfigurationId 特定の構成プロファイルの情報を表示する。省略可能

Microsoft Intuneに登録された構成プロファイルの一覧を参照する

 オプションを指定せずにGet-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットを実行すると、構成プロファイルの一覧を参照できますが、その一覧には有効な情報が表示されません。そこで、Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットを実行する際には「-Property」オプションで“明示的に表示させたい属性を指定する”必要があります(画面1)。

コマンドレット実行例

Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration -Property Id,displayName

ALT 画面1 -Propertyオプションを指定し、構成プロファイルのID番号を表す「Id」とプロファイル名を表す「displayName」を指定してGet-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットを実行した結果

 なお、属性一覧は「Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration | gm」コマンドレットで確認できます(画面2)。

コマンドレット実行例

Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration |gm

ALT 画面2 Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットに続けてgmコマンドを実行することで、Get-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットのメンバー一覧を表示できる。表示結果のうち、「MemberTypeがProperty」が属性名を表す

特定の構成プロファイルの情報だけを参照する

 特定の構成プロファイルの情報だけを参照する場合は、「-DeviceConfigurationId」オプションを付けてGet-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットを実行します(画面3)。

コマンドレット実行例

Get-MgDeviceManagementDeviceConfiguration -DeviceConfigurationId "1342356b-2e14-473f-a568-11207e325614" |fl

ALT 画面3 前のコマンドレットの実行結果から特定の構成プロファイルに割り当てられているIDが「1342356b-2e14-473f-a568-11207e325614」であることを確認した上で、-DeviceConfigurationIdオプションを使用してGet-MgDeviceManagementDeviceConfigurationコマンドレットを実行した結果。続けて「fl」コマンドを実行することで、特定の構成プロファイルの詳細情報が確認できている

筆者紹介

国井 傑(くにい すぐる)

株式会社エストディアン代表取締役。1997年からマイクロソフト認定トレーナーとして、Azure Active DirectoryやMicrosoft 365 Defenderなど、クラウドセキュリティを中心としたトレーニングを提供している。2007年からMicrosoft MVP for Enterprise Mobilityを連続して受賞。なお、テストで作成するユーザーアカウントには必ずサッカー選手の名前が登場するほどのサッカー好き。


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