スプレッドシートの利用も増加、AIはアナリティクスユーザーにどのような影響を与えるかGartner Insights Pickup(357)

アナリティクスとAIは相互に関連し、さまざまな分野に影響を与えている。これらがもたらす機会を活用しリスクを最小限に抑えるために、D&Aのリーダーはアナリティクスやデータサイエンスのエコシステム、ユーザーの行動などに対するAIの影響を考慮する必要がある。

» 2024年06月28日 05時00分 公開
[Mike Fang, Gartner]

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 アナリティクスとAI(人工知能)は常に相互に関連し、さまざまな分野に影響を与えている。これらがもたらす新たな機会を活用し、潜在的なリスクを最小限に抑えるために、データとアナリティクス(以下、D&A)のリーダーは、アナリティクス、データサイエンスのエコシステム、ユーザーの行動、役割、意思決定に対するAIの影響を考慮する必要がある。

 スプレッドシート(表計算ソフトウェア)はシンプルであり、広く普及していることから、データ分析の主要ツールであり続けている。このところ人気が急上昇しているWebやアプリベースのスタンドアロン生成AIチャットbotでは、ユーザーは基本的なタスクのために、スプレッドシートデータを簡単かつ直感的に分析できる。

 この生成AIチャットbotは、従来のデータ入力と高度な分析の間の空白を埋める。専門的なアナリティクス/ビジネスインテリジェンス(ABI)ソフトウェアやデータサイエンス/機械学習(DSML)ソフトウェア、トレーニングは不要であり、ライセンスの購入も難しくない。

 ユーザーは、従来のアナリティクスソフトウェアの制約を受けることなく、ビジネスプロセスの中でデータを分析できるようになった。だが、生成AIチャットbotに過度に依存するようになっている。その機能の拙速な導入により、ABIプラットフォームやアナリティクスサンドボックスの外で、あるいはセキュリティポリシーとは無関係にD&A作業が行われるケースが増えている。その結果、意図的かどうかにかかわらず、適切なガバナンスも回避されるに至っている。

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