IT用語の基礎の基礎を、初学者や非エンジニアにも分かりやすく解説する本連載、第25回は「エッジコンピューティング」です。ITエンジニアの学習、エンジニアと協業する業務部門の仲間や経営層への解説にご活用ください。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
エッジコンピューティングは、データが生成される場所(エッジ)に近いところでデータを処理する技術のことです。エッジコンピューティングでは、IoTデバイスなどデータが発生する現場でデータを処理します。これにより、クラウド上のサーバなどとの通信遅延(レイテンシ)を減らせ、リアルタイムでの応答が必要な場面で強みを発揮します。
クラウドとエッジの組み合わせにより、システム全体の柔軟性を高められることから、次世代の技術インフラとして注目されています。
エッジコンピューティングの仕組みは、データを分散して処理することに基づいています。
通常、データはセンサーなどのIoTデバイスやスマートフォン、コンピュータからクラウドやオンプレミス(※1)の情報システムに送られて処理されますが、エッジコンピューティングでは、デバイス自体や近くに配置されたエッジサーバで処理します。具体的には、デバイスが収集したデータに対し、リアルタイムでフィルタリング(※2)や分析などを行います。その後、重要なデータのみを情報システムに送信するため、ネットワークの帯域幅の使用を最小限に抑え、情報システムへの通信負荷の軽減を実現します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.