CNCFは、マルチクラスタ管理、バッチ処理/AI/MLにおけるクラウドネイティブ技術の成熟度や有用性を調査した「CNCF Technology Landscape Radar」を発表した。
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Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2024年11月14日(米国時間)、クラウドネイティブ技術の成熟度や有用性を調査した「CNCF Technology Landscape Radar」を発表した。
同レポートは、CNCFが調査会社SlashDataと共同で実施した調査によるもので、CNCF End User Communityのメンバーを含む、クラウドネイティブ技術を活用する300人以上の開発者の調査結果に基づいている。
CNCFは、調査対象として「マルチクラスタアプリケーション管理」「バッチ処理/AI(人工知能)/ML(機械学習)」の2つに焦点を当て、これらの分野におけるソリューションの使用率、有用性、成熟度、推奨度をまとめている。
CNCF Technology Radarでは各分野におけるソリューションを、下記の4つのレベルで分類している。
CNCF Technology Landscape Radarの主な内容は以下の通り。
マルチクラスタアプリケーション管理(MCM)ソリューションでは、「ArgoCD」と「Cilium」がAdoptのカテゴリーに分類された。同分野では、Ciliumが最も成熟度が高く、実用的な技術と評価されている。
バッチ処理/AI/ML分野のソリューションでは「Apache Airflow」「CubeFS」「Kubeflow」「Fluid」がAdoptのカテゴリーに分類された。同分野で最も有用性があると評価されたのはApache Airflowで、CubeFS、Kubeflowが続いた。
CNCFは「Adoptに分類されたバッチ処理/AI/MLコンピューティング技術のソリューションはいずれもCNCFのサンドボックスまたはインキュベーション段階にある。これらの技術の将来が有望であることを示している」と述べている。
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