ChatGPT SearchやPerplexityなど、Google以外の検索エンジンでWebを検索したい場合、いちいち各サービスのサイトを開くのは少々面倒です。デフォルトの検索エンジンを変更して、アドレスバーから直接ChatGPT/Perplexityなどで検索する方法を紹介します。拡張機能は必ずしも必要ではありません。
対象:Windows OS(デスクトップ)版Google Chrome(Ver.131以降)
Google Chrome(以下、Chrome)では、アドレスバー(オムニボックス)にキーワードを入力して[Enter]キーを押すと、デフォルトではGoogle検索を使ったWeb検索の結果が表示されます。
ただ、「ChatGPT」「Perplexity」などAI(人工知能)を活用したサービスで検索する機会も増えてきました。その際、いちいち各AIサービスのページをWebブラウザで開いて検索するのが面倒です。いっそのこと、デフォルトの検索エンジンをGoogleからChatGPTやPerplexityなどに変更したくはないでしょうか?
そこで本稿では、Windows OS向け(デスクトップ版)ChromeとChatGPTを中心として、デフォルトの検索エンジンを変更する2種類の方法を紹介します。
ChatGPTの場合、専用の拡張機能「ChatGPT Search」をインストールすると、非常に簡単にアドレスバーからChat GPTで検索できるようになります。
なお、Chrome Webストアで「ChatGPT」を検索すると、よく似た拡張機能が多数見つかって区別しにくいので注意が必要です。必ずパブリッシャー(提供元)が正規の「chatgpt.com」であることを確認しましょう。
さて、拡張機能「ChatGPT Search」は以下の手順でインストールできます。
これだけで、もうアドレスバーに入力した文字列はChatGPT Searchで検索されるようになります。
まず、拡張機能のインストールが禁止されている環境では、上記の方法を適用できません。
インストールできるとしても、セキュリティやプライバシー保護の観点から拡張機能のインストールをためらう人もいるでしょう。
Perplexityにも拡張機能があります。
こちらはインストールしてもデフォルトの検索エンジンは変わりません。拡張機能のアイコンをクリックすると開く検索ボックスから、速やかにPerplexityで検索できます。
拡張機能をインストールしなくても、手動でChromeの設定を変更すれば、デフォルトの検索エンジンをChatGPTやPerplexityに切り替えることが可能です。以下ではChatGPTを例に、その手順を説明します(Perplexityでも他の検索エンジンでも、手順は同じです)。
これで、ChatGPTなどデフォルトに設定した検索エンジンでアドレスバーから検索できるようになります。
他の検索エンジンについても、上記と同様の手順で、Chromeに登録する必要があります。
その際、ポイントは検索エンジンの登録ダイアログで指定する「URL」です。これは検索エンジンごとに決まっています。例えばPerplexityの場合、「https://www.perplexity.ai/?q=%s」と指定する必要があります。その他の検索エンジンも含めて、下表にまとめてみました。
サイト | 指定すべきURL |
---|---|
ChatGPT | https://chatgpt.com/?q=%s |
Perplexity AI | https://www.perplexity.ai/?q=%s |
Felo | https://felo.ai/search?q=%s |
Genspark | https://www.genspark.ai/search?query=%s |
Wikipedia(全文検索) | https://ja.wikipedia.org/w/index.php?fulltext=1&search=%s |
X | https://twitter.com/search?src=typd&lang=ja&q=%s |
Yahoo! JAPAN知恵袋 | https://chiebukuro.yahoo.co.jp/search/?p=%s |
Microsoftライフサイクル | https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/?terms=%s |
Microsoft Learn | https://learn.microsoft.com/ja-jp/search/?terms=%s |
AWSドキュメント | https://aws.amazon.com/jp/search/?searchQuery=%s#facet_type=documentation |
GCPドキュメント | https://cloud.google.com/s/results/?p=%2Fdocs%2F&hl=ja&q=%s |
Stack Overflow | https://stackoverflow.com/search?q=%s |
価格.com | https://search.kakaku.com/%s/ |
Chromeに検索エンジンを登録する際のURLの例 |
上記の方法でChatGPT/Perplexityをデフォルトの検索エンジンにしたとしても、場合よってはGoogleで検索したいこともあるでしょう。だからといって、いちいちデフォルトの検索エンジンを変更するのは面倒です。
そのような場合、以下の画面のようにすると、一時的にGoogle検索モードに切り替えてから検索できます(デフォルトの検索エンジンは変わりません)。
逆に、ChatGPTあるいはPerplexityを検索エンジンとして登録しつつ、デフォルトの検索エンジンをGoogle検索のままにしておくこともできます。その場合、ChatGPT/Perplexityで検索するには、それぞれを登録した時に設定したショートカットをアドレスバーの先頭に入力してください。
ショートカットについては、前述の手順で検索エンジンの設定ページ(URLは「chrome://settings/searchEngines」)を開くと表示される、登録済み検索エンジンの一覧表の「ショートカット」列で確認できます。
デフォルトの検索エンジンをGoogleにしていると、「新しいタブ」ページには、Googleのサービスを呼び出せるアイコンや検索ボックスが表示されます。
一方、ChatGPTをデフォルトの検索エンジンにすると、以下のように非常に寂しいページに変わってしまいます(拡張機能「ChatGPT Search」をインストールした場合も同じ)。特に、「新しいタブ」の右上隅に並んでいるGmailやGoogleサービスを呼び出せるアイコンなどが消えてしまうのは、Googleサービスを多用している人にはデメリットとして感じられるでしょう。
例外もあります。Microsoft Bingをデフォルトの検索エンジンにすると、以下のように非常にリッチ(?)な「新しいタブ」ページが表示されます。
Googleが提供する生成AI「Gemini」でも検索は可能です。しかし、執筆時点ではChromeでGeminiをデフォルトの検索エンジンにすることはできません。
アドレスバーからGeminiで検索するには、ショートカットとして「@gemini」を入力して検索エンジンをGeminiに切り替える必要があります。詳細はChromeガイド「【Chrome】面倒だからAIへの質問は直接アドレスバーに書きたい(Google Gemini編)」を参照してください。
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