TIOBE Softwareは、2024年12月版の「TIOBEインデックス」を発表した。Pythonは1年間でレーティングが10%上昇している。
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ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareは、2024年12月版の「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」(通称「TIOBEインデックス」)を発表した。TIOBEインデックスは、プログラミング言語の人気を示す指標で、同社が毎月1回更新している。
TIOBEは2025年1月に「2024年のプログラミング言語」の発表を予定している。この賞は、1年間で最もレーティングが上昇したプログラミング言語を決めるものだ。Pythonは1年間でレーティングが10%上昇しており、同社は「Pythonがこのタイトルを獲得することになるだろう」と述べている。
次点のJavaとJavaScriptは、それぞれ前年比+1.73%、+1.72%の上昇となった。この値は、2024年のPythonの大躍進と比較すると、控えめな数値となっている。TIOBEは「Pythonは、AIやデータマイニングのサポート、豊富なライブラリ群、学習のしやすさなど、とどまるところを知らない。しかしAIバブルが崩壊し、高速な言語への需要が急速に高まっている今、Pythonは頭打ちになるかもしれない。果たしてどうなるだろうか」と述べている。
「TIOBEインデックス」は、プログラミング言語の人気を示す指標だ。指数は毎月1回更新される。レーティングは、世界中の熟練エンジニア、学習講座、サードパーティーベンダーの数に基づいている。評価の算出には、Google、Amazon、Wikipedia、Bing、その他20以上の人気Webサイトが使用されている。TIOBEインデックスは、最高のプログラミング言語や最も多くのコードが書かれた言語を表すものではない点に注意する必要がある。
同社はTIOBEインデックスの使い方として、「自分のプログラミングスキルが時流に合っているかどうかチェックする」「新しいソフトウェアシステムを作り始めるに当たって、どのプログラミング言語を採用するかの戦略的判断に役立てる」といった例を挙げている。
プログラミング言語のトップ50を以下に示す。
51〜100位のプログラミング言語については、順位の差が比較的小さいとして、次のようにアルファベット順に列挙している。
「4th Dimension/4D」「ActionScript」「Algol」「Apex」「APL」「CFL」「CHILL」「Clipper」「CLIPS」「Crystal」「Curl」「DiBOL」「Elm」「Erlang」「F#」「Forth」「Groovy」「Hack」「Icon」「Io」「J」「JScript」「LabVIEW」「Ladder Logic」「Logo」「Modula-2」「Mojo」「MQL5」「NATURAL」「Nim」「OCaml」「Occam」「OpenCL」「PL/I」「PostScript」「Q」「Raku」「Ring」「S」「Scheme」「Smalltalk」「Snap!」「SPARK」「SPSS」「Stata」「Tcl」「Vala/Genie」「VHDL」「Wolfram」「Zig」
1984年から2024年にかけてのプログラミング言語トップ10の順位は下図の通り。
TIOBEは上の図の順位について、下記2点を補足している。
「2003〜2023年のプログラミング言語」の受賞言語は下図の通り。
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