社内の「Excel好き」に向き合う情シスの言い分、だから進化できない「DXが進まない」情シスの本音とは

デジタル化を推進する情報システム部門にとって他部門の協力は欠かせない要素だが、インボイスが実施した調査によれば、情シスは経理部門との間に“やりづらさ”を感じている。

» 2026年07月14日 13時00分 公開
[@IT]

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 業務のデジタル化を推進する情報システム部門にとって、他部門との連携は施策を成功させる上で欠かせない。だがインボイスが実施した調査で、情報システム部門の約9割が、経理部門との連携において「壁」や「やりづらさ」を感じていることが分かった。情報システム部門にとって、何が取り組みを進める上での障壁になっているのか。

だから進化できない? Excel派に対する情シスの言い分とは

 経理・総務・情報システム部門向けのBPO(業務プロセスの外部委託)サービスを提供するインボイスは2026年5月11日、調査レポート「DX推進の壁? 情報システム部門から見た経理部門への本音調査」を発表した。

 「経理部門と連携する中で、『壁』『やりづらさ』を感じたことはありますか?」という設問では、31.9%が「よくある」と回答。「時々ある」(55.2%)と合わせて約9割が、経理部門との連携の際に何らかの難しさを感じていることが分かった。「あまりない」は11.2%、「全くない」が1.7%だった。

 「経理との『やりづらさ』はどのような点で感じますか?」との設問では、「新システムへの理解・習熟に時間がかかる」が55.4%で最も多かった。「エクセル至上主義で進化しづらい」(35.6%)、「セキュリティや権限に対する慎重さ」(34.7%)といった観点でも情報システム部門はやりづらさを感じているようだ。

 その他「稟議や判断に時間がかかる」(34.7%)、「データ連携に非協力的」(32.7%)などが挙がっている。

画像 経理との連携で「やりづらさ」を感じる要因(提供:インボイス)

 この結果から、情報システム部門は経理との連携において、「システムの理解・習熟」に加え、運用や意思決定、データ連携といった複数の観点でやりづらさを感じる傾向にあると言える。

 業務のデジタル化を推進する立場にある情報システム部門にとっては、単にシステムやツールを導入するだけでなく、利用部門に新しい業務プロセスを定着させることも重要な役割だ。こうした調査結果は、DXの成否が技術だけでなく、部門間の理解や協力の在り方にも左右されることを示している。

「進めやすい」と感じるのは定型業務

 反対に「経理との協業で『進めやすい』と感じたプロジェクトはありますか?」という設問では、「請求書処理」が51.7%が最も多く選ばれた。それに「給与計算」(36.2%)、「経費精算」(30.2%)が続き、経理業務の中でも比較的定型化されている領域で、協業が進めやすいと感じられていることが分かった。

画像 経理との協業で「進めやすい」と感じたプロジェクト(提供:インボイス)

 インボイスは、経理部門が業務改善やデータ活用に取り組みながら、関係部門との連携を強化することで、DX推進上の課題軽減につながる可能性があると指摘している。

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