データ連携の自動化が進まず、ExcelやCSVファイルによる手作業から抜け出せないのはなぜなのか。製造業を対象にしたスリーシェイクの調査からは、その背景に業務システムの運用形式があることが浮かび上がった。
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クラウドサービス形式のETL(データの抽出、加工、連携)ツール「Reckoner」を提供するスリーシェイクは2026年6月9日、全国の製造業従事者100人を対象に実施した「製造業におけるデータ連携実態調査」の結果を発表した。調査結果からは、製造業でデータ連携の自動化が十分に進んでいない実態と、その背景が見えてきた。
データ連携を効率化できているかどうかを尋ねたところ、「ほとんど効率化できていない」が22.5%、「あまり効率化できていない」が29.4%となり、約5割が効率化に課題を感じていた。「ある程度効率化できている」は40.2%、「十分に効率化できている」は7.8%だった。
業務システム間のデータ連携方法について尋ねたところ、「一部自動化しているものの、『Excel』やCSVファイルによる手作業も含む」との回答が36.3%で最も多く、「手作業が中心」が30.4%で続いた。データ連携ツールなどによる自動連携は7.8%、内製でスクラッチ開発した仕組みによる自動連携は4.9%にとどまった。依然として人手を介したデータ連携から脱却できていない実態が分かる。
データ連携の自動化が進まず、「CSVファイルをExcelで加工する」といった手作業をなくせないのはなぜなのか。調査を読み解くと、業務システムの運用形式がその背景にあることがうかがえた。
業務システムの運用形式を尋ねたところ、「オンプレミスとクラウドサービスが混在している」が41.2%で最多となった(図1)。「オンプレミスが中心」も33.3%となり、製造業ではオンプレミス形式の基幹システムが広く稼働する一方で、クラウドサービスの利用も進み、両者が混在する状況にあることが分かった。こうした混在環境では業務システムごとにデータが分断されやすく、結果としてExcelやCSVファイルを用いた手作業によるデータ連携が残りやすくなるとスリーシェイクは指摘する。
自動化が進まなければ、業務システム間のデータ連携そのものが進みにくくなる可能性がある。調査では、複数の業務システム間で連携しているデータを聞くと、「生産・製造実績データ」(38.2%)などさまざまな業務データが挙がったものの、最も多かったのは「連携していない」(42.2%)だった(図2)。
現状のデータ連携の課題については、やはり「手作業による処理が多い」が23%で最多となり、「改修や変更に時間・コストがかかる」も20%で続いた(図3)。「データの整合性が取れていない」(10%)や「外部ベンダーへの依存度が高い」(4%)といった回答も一定数あり、こうした課題がデータ連携の自動化や運用改善を難しくしている状況がうかがえる。
データ連携の改善計画を聞いたところ、「検討している」が27.5%、「必要だが着手できていない」が11.8%となった。データ連携の改善が必要との認識は広がっている一方で、実際の取り組みは検討段階にとどまっていることが分かる。さまざまな企業でAI活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、製造業でも必要なデータを連携、活用できる状態を実現することが重要になるとスリーシェイクは指摘する。
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