リブセンスがエンジニア採用広報戦略に関する調査結果を公表。スカウト前の企業や組織の認知が指名承諾率を約1.5倍に高めることや、年収帯によって承諾理由に違いがあることなどが明らかとなった。
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リブセンスが運営する転職口コミサイト「転職会議」は2026年7月16日、約1万1000件のスカウトおよびアンケートデータに基づく「エンジニア採用広報戦略」に関する調査結果を発表した。
それによると、候補者がスカウト受信前から企業やエンジニア組織を認知していることが、指名承諾率の向上に寄与することが明らかになった。また、エンジニアの年収帯によって指名を承諾する理由に違いがあることも判明したという。
「転職ドラフトスカウト」の候補者アンケートデータ(総回答数1万674件)の分析では、企業や組織の認知度が指名承諾率に影響を与えていることが示された。
スカウト受信前から「企業もエンジニア組織についても知っていた」層の指名承諾率は40.9%、「企業は知っていたがエンジニア組織は知らなかった」層の指名承諾率は44.8%だった。その一方で、受信するまで企業名もエンジニア組織についても「知らなかった(指名を受け取って初めて知った)」層の指名承諾率は28.5%にとどまった。
企業名か組織のいずれかを事前に知っていた場合、知らなかった層と比較して指名承諾率が約1.5倍に向上している。テックブログの発信やイベント登壇などの「エンジニア組織としての広報活動」を通じた認知獲得が、指名承諾率の向上に有効なことが同調査の結果から示されている。
同調査の結果からは、エンジニアとしての経験値やレベルによって、スカウト元企業のどのような点に魅力を感じるか(アトラクト軸)が異なることも明らかとなった。転職ドラフトでは、エンジニアがスカウトを承諾する際の引き付け要素を「アトラクト軸」と定義している。
転職ドラフトの「エンジニア採用 アトラクトブック」によると、年収800万円未満のジュニア〜ミドル層では、「開発技術や開発環境が魅力的だった」「働きやすい環境が魅力的だった」といった承諾理由の割合がシニア層と比べて高い傾向が見られた。この層は自らの技術力を磨くことへの関心が強く、現場の技術スタックや開発環境が重要な判断基準となっている。そのため、この層にアプローチするには成長のプロセスを具体的に言語化して発信することが有効だという。
一方、年収800万円以上のシニア層では「スカウト文やレジュメの読み込みがよかった」「提示されたミッションが魅力的だった」といった承諾理由の割合が、ジュニア〜ミドル層と比べて高い傾向にあった。この層は自らの技術や経験を社会的価値や事業成長にどう生かせるかを重視する傾向にある。そのため、個への深い理解を示し、ミッションの意義を具体的に言語化して発信することが有効だという。
技術広報やDevRel(Developer Relations)、採用ブランディングを支援するコミュニケーションドラフトの代表取締役社長 河又涼氏は、「エンジニア採用において採用広報と個別スカウトは互いの効果を高め合う両輪だ」とコメント。「求職者のキャリアフェーズに応じた最適な情報をデータに基づいて言語化し、的確に届ける技術広報の重要性が増している」と述べている。
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