直前に迫ったWindows Server 2003の延長サポート終了。日本マイクロソフトは新しいIT基盤への1日も早い移行をユーザー企業に呼びかけている。この取り組みは、今どこまで進んでいるのか。企業の経営者にIT投資を納得してもらうには何が求められているのか――。ジャーナリストの松岡功氏が日本マイクロソフトの佐藤久氏に迫った。
これまでの事業継続計画/災害復旧(BCP/DR)対策は、予備の物理サーバーや別拠点のデータセンターにデータを複製、フェールオーバーする方式が一般的だった。その発展形としてマイクロソフトが提供を開始したのが、予備サーバーとしてMicrosoft Azureを活用する「Azure Site Recovery」(ASR)だ。ASRなら別途サーバーハードウェアを用意したり、別拠点にデータセンターを設置したりする必要はなく、BCP/DR対策を容易かつ低コストで実現できる。
企業でのクラウド利用が広がるにつれ、オンプレミスでのID管理をいかにしてクラウドと連携させるかが課題となってきた。マイクロソフトの「Enterprise Mobility Suite」は、企業が抱えるID/アクセス管理の課題をトータルで解決するソリューションになる。日本マイクロソフトの安納順一氏に、Enterprise Mobility Suiteのコンセプトや特長を伺った。
Windows Server 2003のサポートが「2015年7月15日」に終了することを受け、企業では多くのワークロードで使われているこのサーバーOSの移行が急務となっている。サポートが終了したサーバーOSを使い続けるリスクと、残り少ない期間でスムーズに移行するために何をすべきかを考えるとともに、自社のサーバー環境を見直すキッカケとすることが重要だ。
2014年10月3日、マイクロソフトは「Microsoft Azure Site Recovery」でプレビュー提供していた一部の機能の正式提供を開始しました。正式提供された機能は、オンプレミスのシステムを直接クラウドへレプリケーション/フェイルオーバーする機能になります。
OSのサポートが終了すると、セキュリティ面で大きな問題を抱えることになる。では、サポート終了後もWindows Server 2003を使い続けることによって、企業はどのようなリスクを負うことになるのだろうか。IPAの渡辺貴仁氏に話を聞いた。
「FUJITSU Cloud Initiative」で顧客に最適なクラウドを提供する富士通。マイクロソフトの「Cloud OS Network(COSN)プログラム」にも他社に先駆けて参加し、より密接な協業体制を築いている。富士通の門間仁氏に、COSNプログラム参加の背景や今後のクラウド戦略などを聞いた。
TOSYSは、マイクロソフトの「Cloud OS Network(COSN)プログラム」をフル活用し、同社が提供するExchangeおよびSharePointのクラウドサービス「Livestyle」の基盤を刷新。TOSYSの上原大蔵氏に、COSNプログラムの活用状況と今後のサービス展開などを聞いた。
マイクロソフトの「Cloud OS Network(COSN)プログラム」に参加し、一貫性あるプラットフォームを実現する「Microsoft Cloud Platform」ビジョンを協働で進めるビットアイル。COSNプログラムへの参加の意図や成果について、ビットアイルの鎌田健太郎氏と鈴木大昌氏に話を聞いた。
マイクロソフトは「Microsoft Cloud Platform」というビジョンの下で、オンプレミスのカスタマークラウド、サービスプロバイダーが提供するパートナークラウド、Microsoft Azureによるパブリッククラウドの三つのクラウドプラットフォームのシームレスな連携と活用を実現し、柔軟で一貫性のあるハイブリッドクラウド環境の提供を目指している。このMicrosoft Cloud Platformの実現をさらに加速するためのパートナー施策「Cloud OS Network(COSN)プログラム」について、日本マイクロソフトの野中智史氏と柿本岳文氏に話を聞いた。
Windows Server 2003で稼働していたアプリケーションを、2012 R2上へそのまま移行できる手段がある。改修を必要としないためスピーディな切り替えが可能だ。Windows Serverアプリケーション移行ツール「AppZero」で、業務アプリケーションのクラウド移行をサポートする。
富士ゼロックスでは、課題把握から設計・導入、移行後の保守運用も含めたワンストップのサーバー移行サービスを提供している。同社の強みは、複写機・複合機の販売で培ったノウハウと体制に基づくオフィス全体を見通した提案と運用サポートを、全国のエンジニアが均一のサービス品質で提供できることにある。
富士通は、サーバー移行をきっかけとして自社システムを「モダナイズ」「イノベート」するための多様なソリューションを提供。また、富士通マーケティングでは、ファイルサーバーやメールサーバーを「簡単に、速く、安く」移行できるよう支援する二つのサービスを提供する。
Windows Storage ServerベースのNAS製品「WINAS」シリーズを展開するロジテック。Windows Server 2003のサポート終了対応には、「ファイルサーバーの移行」「バックアップ」「サーバー仮想化」の三つのシナリオを提案する。WINASシリーズは独自の機能と移行に適したソフトウェアを標準搭載し、ファイルサーバーの移行とさらなる利活用を支援する。
バッファローでは、ファイルサーバーに最適なWindows Storage Server 2012 R2搭載のNAS製品「テラステーションWSS」を提供。目的や予算に合わせて選択できる豊富なラインアップで、Windows Server 2003のファイルサーバーを利用している企業の移行を支援する。
総合インターネットグループであるGMOインターネットでは、これまでのホスティングサービスの実績を生かし、「お名前.com」の専用サーバープランでWindows Server 2013サポート終了対策のキャンペーンを展開中。初期費用無料、安心の国内データセンター利用など、多くのメリットを持った専用サーバーを移行先としてお勧めしている。
クラウドサービス「Livestyle」を展開し、ホスティングサービスでExchangeやSharePointを提供してきたTOSYS。データセンターを持つホスターとしてWindows Server 2003からの移行を支援する他、オンプレミス、自社データセンター、Microsoft Azureを連携させた仮想サーバーサービスも提供する。
いまだ、多くのWindows Server 2003が稼働していると言われているファイルサーバ。2015年7月に迫っているサポート終了に向けて、日立製作所は、ファイルサーバの移行準備から、移行方法、更にクラウド活用までをワンストップで提供する「ファイルサーバ運用管理ソリューション」を提供。これは、第一に移行を契機としたファイルサーバ運用のコスト削減・見直しを考慮し、移行準備に向けたデータのスリム化や、オンラインデータ移行、クラウドストレージの活用などを提供するソリューションだ。事例によると、不要ファイルを約3割以上も削減できた例や、移行後のファイルサーバ購入金額を数百万円も抑えることができたケースがある。
多彩なITソリューションや運用管理を提供しているNECネクサソリューションズでは、Windows Server 2003移行のための「Windows Server 2003移行サービス」と、最新OSのシステム価値をプラスワンする「Windows Server 2012有効活用ソリューション」を用意。また、個別の移行の提案を受けられるプライベートセミナーも開催している。
統合型x86サーバーシリーズ「Cisco Unified Computing System(UCS)」を提供し、世界で大きなシェアを獲得しているシスコシステムズ。Cisco UCSの魅力は、サーバーとネットワークの運用管理を容易にし、仮想化・クラウド化による強力な管理機能だ。Cisco UCSをベースに、将来を見据えたマイグレーションを提案する。
サクサの「SB2000」は、自動バックアップや自己診断・通知機能により、IT管理者のいない小規模な事業所でも安心して利用できる5年間無償機器保証のNASファイルサーバーだ。また、情報システム部門がない中小企業には、ビジネスホンからクラウドまでをトータルで提供するサービス「OfficeAGENT」で支援していく。
「Windows Server 2012 Hyper-V」と「System Center 2012 R2」で構築されたプライベートクラウドサービス基盤「ビットアイルクラウド Wシリーズ」を提供しているビットアイル。現在、Windows Server 2012 R2の環境を無償で試せるキャンペーンなども用意している。グループ会社のSIer、ビットサーフとともにWindows Serverの移行を強力に支援する。
信頼の高いセキュリティやバックアップソリューションを長年提供してきているシマンテックでは、Windows Server 2003からの移行の際にはシステム基盤を見直し、バックアップ手法を統一して、横串でシステムを保護することを推奨。安全に移行を進め、移行後の環境も統合的に守る製品を提供する。
デルではインフラストラクチャコンサルティングチームがWindows Server 2003のサポート終了(EOS)対策の対応を担当し、事前調査から移行の実作業までを支援している。ただ自社のテクノロジにはめ込むのではなく、企業ユーザーの立場に立ち、ITで何を実現すべきかを一緒に考え、Windows Server 2003のEOSへの対応と企業のITインフラの革新を同時に進めることが特長だ。
ネットワークストレージのリーディングカンパニーであるネットアップは、クラウドコンピューティング向けの高い技術を持ち、統合されたデータストレージソリューションを提供。さまざまなクラウド環境において、柔軟なデータ活用を実現し、エンドユーザーに多くの選択肢を与える。
マイクロソフトの認定パートナーとして実績の高い大塚商会。Windows Server 2003のサポート終了対策についても、幅広い規模の企業に対し全てを任せられる様々なメニューを用意している。担当者は「変化の激しいIT市場の中で、サポート終了をきっかけに最新サーバーに移行をすれば、業務効率やセキュリティがアップするだけでなく、今後のIT運用負荷軽減に繋がるチャンス」と促す。
JBSは、マイクロソフトプラットフォームを中心とするIT環境をマルチベンダーで提供し、コンサルティングや分析・企画から、システム構築、保守・運用までをサポートしている。Windows Server 2003のサポート終了対策に対しても、企業の目的に合わせ、柔軟に対応する。
日本IBMでは、クラウドとオンプレミスで適材適所に使い分けるハイブリッドクラウドをWindows Server 2003の移行先として推奨。そのためのソリューションや管理ツールを提供している。また、世界有数のストレージベンダーとして、多彩なフラッシュストレージのラインアップを持つことも大きな特長だ。
エントリーレベルからミッションクリティカル領域までをカバーする日本HPの「HP ProLiantサーバー」は、基本性能の向上だけでなく、管理負荷を軽減するさまざまな機能も進化させてきた。また、大規模データベースでも仮想化環境への移行を可能にする性能の高さもHP ProLiantサーバーの強みだ。
優れたデスクトップ仮想化/アプリケーション仮想化ソリューションを提供してきたシトリックス。Windows Server 2003からの移行を機に同社の最新製品を導入することで、より時代に合った最先端の仮想化システムを構築できる。
富士ソフトではWindows Server 2003のサポート終了に向けて、いち早く「らくらくサーバー移行コンシェルジュ」を開設し、サーバー移行の問い合わせを受け付けている。また、短期間かつ低コストでサーバー移行を可能にする「らくらくアップグレード for Windows Server 2003」の提供も開始した。
NECソリューションイノベータは、Windows Server 2003のサポート終了に向けて「システムリフォームソリューション」と「簡易アセスメントサービス」を提供。NECグループならではのトータルなシステム移行ソリューションが強みだ。
Windows Server 2003移行のシステム基盤選択は「どのように?」を考える前に「どうあるべきか」を考えたい。今回の移行で「築くべき」インフラとは?
サポート終了後のリスクは承知しているにも関わらず、Windows Server 2003を使い続ける企業には何かしら理由がある。その理由を解消する「新OS移行虎の巻」を紹介しよう。
2015年7月にWindows Server 2003のサポートが終了する。サポート終了のリスクと移行のメリットを整理して、できるだけ早く移行作業の計画を立てる必要がある。社内での移行作業が困難な場合は、サーバ移行サービスを利用するのも1つの方法だ。
データバックアップ、ファイル共有、リモートアクセスなど安心で効率的な業務にはサーバによる管理が欠かせない。「でもSOHOなので管理できない」「専任の情シスを置く余裕がない」などの理由でサーバ導入を諦めているなら、まずはこの資料をダウンロードしてほしい。
Windows Server 2003からの移行に際し、膨らむコスト、重い運用負荷、当時の担当者や情報の紛失ナレッジの非共有など課題は山積みだ。それらのの課題を解決する「OSの互換性は設定追加」のみで可能な画期的な移行ツールが登場した
クラウドサービスMicrosoft Azureを活用することで、企業は多くのメリットを得ることができる。だが、クラウドの効果的な活用を行うためにはオンプレミスとのすみ分けや連携が必要になる。
2015年7月にサポートが終了するWindows Server 2003だが、まだ約30万台が稼働中で移行作業はなかなか進んでいないのが現状だ。だが、OSアップデートは、新しい技術を検討するのにいいタイミングだ。移行先のシステムに必須のテクノロジーとは何か。
Windows Server 2003のサポート終了へのカウントダウンが始まった。これを機にクラウドを活用したい、ITインフラを見直したい、そもそも移行までのロードマップが描けない、など移行後に関する悩みを抱えているならこの資料を参考にしてほしい。
Windows Server 2003のサポート終了まで1年を切った。どこから手を付ければいいのか、どれくらいのコストと時間が必要なのか。課題を抱えているなら、まずはこのサーバ移行ハンドブックに目を通してほしい。
Windows Server 2003のサポート終了まで1年を切った今、あらためてWindows Serverの歴史を振り返ってみたい。また、今後のサーバーOSの方向性についても展望しよう。
2014年7月8日、日本マイクロソフトは「2015年7月15日」にサポートが終了するWindows Server 2003からの移行に関する説明会を開催。新たに2つの移行支援策を提供する。
SAPの主要アプリケーションをAzure上で。米マイクロソフトとSAPが相互運用性強化に向けてグローバルで提携。Excelから直接SAPアプリケーションのデータも扱えるなど、オフィスソフトとの連携も。
2014年2月に開催されたRSA Conference 2014 USAで、Microsoft Azureのセキュリティを担当するテクニカル・フェローであるマーク・ルシノビッチ氏は、パブリッククラウドセキュリティに関する講演で、企業の社内ユーザーによるクラウドサービスの利用を、IT部門が適切にガイドすべきと指摘した。
日本マイクロソフトは、クラウドビジネスをさらに強化するため、Windows Azureの日本データセンターを「2月26日午前0時から稼働開始」する。東日本と西日本の2つに拠点を置くことで、高い可用性を実現し、顧客の多様なニーズに応えていく。
2014年1月29日、日本マイクロソフトは同社のパートナー12社とともに、「2015年7月15日(日本時間)」にサポートが終了するWindows Server 2003からの移行を促進するための記者説明会を開催した。
提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT編集部/掲載内容有効期限:2015年3月31日
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